2024年11月のテーマ写真館




 《 冷たい海の食用魚介類 》


寒い海域では海面が冷やされて水が沈み、変わって深い海の栄養分が沸き上がるため、植物プランクトンが大発生し水が濁って見えます。それを餌にする動物プランクトンも増え、更にそれを食べる魚介類が大繁殖して海が豊かになるのです。寒い海は汚れて濁るのではなく、プランクトンが豊富なため濁り、多くの生物を支えており、海が豊かな証拠なのです。温かい海はプランクトンが少なく、透明度が良く、サンゴ礁の周辺には生物が多いですが、本当は海の砂漠に近いのです。北海道より北の寒い海には低温で脂がのり、美味しい魚介が多くいます。

カラフトマス

タラバガニ

マボヤとキタムラサキウニ


ヤナギノマイ

オオカミウオ

スケトウダラ


コマイ

メガネカスベ

ホテイウオ(ゴッコ)


ノーザンパイク

エゾメバル

オヒョウ


ロックフィッシュ

マスノスケ(キングサーモン)

トクビレ(ハッカク)♂


 ◆ 海の一言 :『ウツボ』


ウナギ目・ウツボ科の魚類の総称であると共に、その一種Gymnothorax kidakoの標準和名としても使われています。標準和名「ウツボ」の種小名kidakoは神奈川県三崎や長崎での地方名キダコに由来し、気が荒いことを表す「気猛」という意味です。温暖な地域の浅海に生息し、鋭い歯と大きな口を持つ細長い肉食魚で、長い体が矢を入れる容器「靫」(うつぼ)に似ているからこの名になった説や、「岩穴に潜む習性から空洞を意味する古語「うつほら」が転用され「うつほ」を経て「うつぼ」となったという説もあるそうです。ウツボ科の全体を見ると、大きさは全長20cmから4m程まで幅広く、全長1m前後の種類が多いです。他のウナギ目魚類同様に体は細長い円筒形で、腹鰭が退化し、背鰭・尾鰭・臀鰭が一繋がりになっています。体色は種によって様々で、多くは生息環境に応じた保護色として地味な色をしていますが、トラウツボのように派手な紋様や、ハナヒゲウツボのように鮮やかな体色のものもいます。

ウツボ(

ドクウツボ

トラウツボ




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