2024年6月のテーマ写真館




 《 砂の地形 》


砂は川の上流から岩が流れ出て途中で砕けてできたものや、火山の砂、死んだサンゴが砕けた真っ白なものなどいろいろあります。海岸の砂は波や流れにもまれて移動し、様々な砂の地形を作ります。海岸線の砂は絶えず移動し、次から次に供給され、同じ砂が同じ場所にある事は無いのです。海を隔てた島が、沿岸流でできた砂州で結ばれた陸繋島をラテン語で「土手」を意味するtumulusから来たトンボロといい、海流など沿岸流によって運ばれた砂や石が、波の作用によってできます。江の島や函館は水面上に現れたもので、観光地になる事が多いです。

有明海

ウィットサンデー諸島、オーストラリア

フェイバリット・チャンネル、アラスカ


ケープコッド、マサチューセッツ

宮島、広島

ビミニ、バハマ諸島


天橋立

アンカレッジ、アラスカ

トンボロと陸繋島、アラスカ


四つ手網漁、有明海

クイーンズランド、オーストラリア

潮干狩り、愛知


 ◆ 海の一言 :『貝とは何か?』


貝(かい)は、軟体動物の総称、または、はっきりとした石灰質の貝殻を持つ海生生物の総称です。二枚貝(二枚貝綱)、巻貝(腹足綱の大部分)、ヒザラガイ(多板綱)、ツノガイ(掘足綱)やそれらの殻のことで、同じ軟体動物でも殻が退化したウミウシ類や、ナメクジ類、大部分の頭足綱(イカ・タコ)などは貝と呼ぶことはありません。しかしながら「貝の仲間」という意味で「貝類」と呼ぶ場合、殻の有無などの見かけではなく、分類上のグループとして貝類=軟体動物とみなします。貝類図鑑などでは、ウミウシやナメクジ、イカやタコも貝類の一部として掲載されているのが多くあります。水産物として「魚介類」、「魚貝類」、という場合の「介類」、「貝類」は、エビ・カニなどの甲殻類をはじめウニ、ナマコ、ホヤ、海藻、場合によってはクジラなどを含み、軟体動物に限る「貝類」とは区別されています。軟体動物以外で標準和名に「カイ」と付くものや、形態が貝に似る動物には、イガグリガイ(刺胞動物)、エボシガイ(節足動物)、センスガイ(刺胞動物)、シャミセンガイ(腕足動物)、フジツボ(節足動物)、カメノテ(節足動物)、モミジガイ(棘皮動物)などがいます。

刺胞動物:イガグリガイ

貝:ツノガイ

節足動物:カメノテ




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。