2024年5月のテーマ写真館 |
《 日本のチョウチョウウオpart2 》 |
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世界の海の熱帯から亜熱帯、温帯にいる120種程のチョウチョウウオのうち、今回は日本に生息する種類を紹介します。バラエティー豊富な色彩や模様などをお楽しみ下さい。 |
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フエヤッコダイ |
ニセフウライチョウチョウウオ |
カスミチョウチョウウオ |
ムレハタタテダイ |
ウミヅキチョウチョウウオ |
アミチョウチョウウオ |
ヒメフウライチョウチョウウオ |
オニハタタテダイ |
オウギチョウチョウウオ |
アケボノチョウチョウウオ |
スダレチョウチョウウオ |
キスジゲンロクダイ |
トノサマダイ |
ツノハタタテダイ |
ゴマチョウチョウウオ |
シチセンチョウチョウウオ |
ハナグロチョウチョウウオ |
ミナミハタタテダイ |
ヤリカタギ |
フウライチョウチョウウオ |
ミカドチョウチョウウオ |
◆ 海の一言 :『ウッカリカサゴ(学名:Sebastiscus tertius)』 |
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カサゴ目メバル科に属する海水魚で、日本など西部太平洋に分布する魚です。ウッカリカサゴという面白い名前は、魚類学者の安部宗明博士が和名を整理していたところ、カサゴ(S marmoratus)とよく似た魚であったため、同じ種類だと勘違いしていましたが、1978年にバルスコフとチェンにより、日本の長崎県で採集された魚をもとに「日本産の深場にいる大きな赤みのきついカサゴは新種である」とソ連の魚類学雑誌に報告されてしまったのがきっかけです。カサゴは日本人にとって、なじみの深い魚で、ウッカリカサゴはカサゴより大型になり、漁業関係者、仲買人などが、深場にいて大きくなるカサゴをオキガシラ、オキアラカブなどと称して、「カサゴより美味しくない」として、安く取り引きしていました。その後、「側線付近に白班があって、その白班に濃い縁取りがあればウッカリカサゴ」、「白班がないか、あっても縁取りがなければカサゴ」という事が明らかになりました。さらに、2011年に胸ビレの軟条数がカサゴは17か18、ウッカリカサゴの場合は19がほとんどで、班紋とあわせてほぼ完璧に見分けられるようになったのです。 |
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海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |