2023年10月のテーマ写真館




 《 船の儀礼 》


登檣礼(とうしょうれい、英: Manning the yards)は、帆船の出航時に実習生・船員を帆桁(ヤード)などに配置し、見送りに来た人々に対して謝礼を行うもので、帆船における最高の礼式です。帆船時代の昔は乗組員を、檣(マスト)や帆桁という戦闘準備や戦闘を企図しない位置に配置することで、敵意がないことを証明する意味を持ちました。帆檣・桁がない船舶における最高の礼式は登舷礼(Manning the rail)で、手の空いた乗員が甲板上に集合し、直立して見送りを受けます。海上自衛隊では、遠洋航海等のため出航する自衛艦とこれを見送る自衛艦の間などで行われます。らっぱ又は号笛により「気を付け」を初令し、乗組員が舷側又は上甲板に整列し、幹部自衛官及び准尉は挙手の敬礼を、曹長以下の自衛官は姿勢を正す敬礼を行なうのです。港からの出港時などで、厳密には登舷の敬礼ではないが、登舷の敬礼の合間等に乗員と見送る隊員が互いに帽子を振る『帽振れ』が行われる事もあります。

日本丸

イスクラ

クォテモック


グロリア

ファン・セバスチャン・ド・エルカノ

デワルチ


護衛艦はつゆき

クルゼンシュテルン

ファン・セバスチャン・ド・エルカノ


消防艇まつかぜ

ミルチャー

水上警察隊ぼうそう


エスメラルダ

巡視船つるぎ

ゴルヒ・フォック


 ◆ 海の一言 :『潜水艦と潜水艇』


潜水艦(submarine)と潜水艇(submersible)の違いは大きさと航行能力とされています。潜水艦は軍事用の大型水中艦で、船体が大きく、港から遠くまで自力で航行する能力があります。潜水艇は軍事用・民間用を問わない小型水中船で、潜水して、生物や環境の調査を行ったり、海底に沈んだ物を回収したりします。潜水艇は小さく、目的地の近くまで母船と呼ばれる大きな船(mothership)に搭載、またはけん引して運搬される必要があります。海に潜る乗り物の英語はサブマリン(submarine)が一般的ですが、サブマリンは潜水艦を意味する表現で、潜水艇(submersible)と混同されがちです。

小型潜水艇

ブルーギル潜水艦

アメリカ原子力潜水艦




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