2023年6月のテーマ写真館




 《 海の奇岩 》


珍しい形状・奇怪な形状をした岩石が奇岩で、母岩の種類や地殻変動、侵食などにより珍しい形が造形されます。形などから珍重し、様々な伝説を付与したり、神として祀り信仰の対象とし、あるいは観光の対象にされてきた歴史があります。奇岩は世界各地にたくさんあり、形などからふさわしい名前がつけられています。

象岩、六口島、岡山県

12使徒奇岩群、オーストラリア

鍋釣岩、奥尻島、北海道


ポイント・ラオウル、タスマニア、オーストラリア

孀婦岩、伊豆諸島、東京都

仏ヶ浦、下北半島、青森県


穴通し磯、大船渡、岩手県

サンベネディクト島、レビヤヒヘド諸島、メキシコ

モエラキ・ボールダーズ、南島、ニュージーランド


鬼の洗濯板、青島、宮崎県

見附島、石川県

ジャイアンツ・コーズウェー、アイルランド


柱状節理、東尋坊、福井県

カボ・サンルーカス、バハカリフォルニア、メキシコ

ジェームズ・ボンド岩、パンガー湾、タイ


ろうそく岩、瀬棚、北海道

キノコ岩、セブ島、フィリピン

橋杭岩、串本町、和歌山県


夫婦岩、佐渡島、新潟県

観音岩、柏島、高知県

塩俵断崖、生月島、長崎県


 ◆ 海の一言 :『セミクジラ』


セミクジラ属は北大西洋や北太平洋、南半球、北極海に4種おり、漢字では「背美鯨、勢美鯨」などと書かれるように、背中が広く、曲線が美しいところから「背美鯨」と書かれます。また浮力が海水より大きいため長時間海面に背中を出して遊泳する習性からの「背乾鯨」または「勢美鯨」や「背乾鯨」などと表記されたりもします。学名の属名「Eubalaena」は「真の鯨」または「良い鯨」を意味し、非常にフレンドリーなことから呼ばれます。また、北太平洋型の種小名の「japonica」は日本近海に多かったことからつけられました。セミクジラ属を指す英名の「Right Whale」は、「真の鯨」ですが、フレンドリーで水面にいることが多く「捕獲するのに都合のよい鯨」との意味で、大量の脂を持ち、死んでも沈まない、などから「捕獲に適したクジラ」とされていました。

クジラジラミやフジツボが付着した頭部

子供がブリーチングを行う

幅広い背鰭の無い背中




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