2023年1月のテーマ写真館 |
《 河豚の文化 》 |
||
膨らんだ姿が豚に似ており、河にも棲んでおり、釣り上げると豚のよう「ブーブー」という音を立てることから、中国で「河豚」という書き方の由来になったそうです。また、平安時代には「布久(ふく)」と呼ばれ、膨らむの意味があったり、「布久閉(ふくべ)」と呼ばれフクれるとフクベ(瓢箪、ひょうたんのこと)の形に似るからという説があったそうです。フグは海底で口から海水を砂に吹き出し、砂中のゴカイ類を食べる性質があるため「ふく」の語源には「吹く」からとする説や、「袋」「ふくれる」、「ふくよか」など、膨らむものを意味するものの多くに「ふく」が使われているから、など色々あります。江戸時代中頃から、関東では「フグ」と呼ぶようになり、それが主流となって、図鑑などでも用いられるようになり、標準和名が「フグ」になったようです。しかし「フグ」は「不具」「不遇」に通じるとして忌嫌われ、縁起をかついで「福」にかけて「フク」と濁らない呼び方もされ、河豚の本場の下関や中国地方の一部では「フク」と呼ばれています。「河豚」の呼び方は地域によって色々あり、大阪では「当たれば死ぬ」ということでテッポウ(鉄砲)や、省略して「テツ」とも呼ばれます。長崎県島原辺りでは当たると死ぬことからガンバ(棺)、千葉県銚子周辺ではトミ(富クジのように当たらない)などさまざまな呼び方をされています。河豚の肉は美しく盛り付けられ、川や骨も美味しく、種類によって毒のない部分がすこぶる美味しく、膨らんで愛嬌のある姿から、デザインしやすく、様々に親しまれています。 |
||
河豚提灯 |
南風泊市場の袋競りの像 |
下関のフグの像 |
トラフグ精巣(白子) |
トラフグ刺身 |
フグヒレ酒 |
シマフグ |
トラフグ |
アカメフグ |
皮の酢の物 |
フルコース |
トラフグ |
フクマネキン |
赤間神宮 |
ふくの像 |
下関・唐戸市場 |
フグヒレ干し |
ハリセンボンの子供 |
クサフグの産卵 |
ハコフグの仲間・雄 |
ハコフグの仲間・雌 |
クサフグ幼魚 |
ふぐバーガー |
ふくカツドック |
◆ 海の一言 :『響灘(ひびきなだ)』 |
||
響灘は、関門海峡の北西の日本海沿岸に広がる海域で、さまざまな考え方がありますが、一般的には山口県長門市の川尻岬から関門海峡西口を経て福岡県宗像市に至る海域を指すとされています。下関市の西部の北浦海岸には安岡、吉見、室津など良好な漁港が点在し、北九州市の沿岸部も漁業が盛んで、玄界灘と同様に日本有数の漁場となっております。対馬暖流の影響で雲が発生しやすく、雪を降らせることもあり、北西の季節風の影響で肌寒く、海が荒れることも少なくないです。沿岸地域には、隆起により出現し浸食を受けた海蝕崖や奇岩が各所に見られるほか、日本の地質百選指定されている所もあります。また、見島、青海島、角島、六連島、藍島、馬島など島も多い海域でもあります。 |
||
白島石油備蓄基地 |
みあれ祭り、大島、宗像市 |
六連島、後方・北九州市 |
海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |