2022年10月のテーマ写真館




 《 クジラ・イルカの群れ 》


多くのイルカやクジラの仲間は群れを作り、2〜3頭の群れから、何千頭もの群れを作るイルカもいます。群れを作る理由はいろいろあるようで、繁殖のためや、子育て、回遊の方向を決めたり、捕食の際に皆で協力する、敵と出会えば皆で防御態勢を作るなど様々です。情報が群れ全体に伝わり、全ての個体が共有できるメリットがあります。イルカは単独で行動するケースも見受けられますが、複数匹で群を作って行動し、噴気孔付近から出すクリック音を使ってコミュニケーションを行う可能性が高い、とされています。

マダライルカ

マイルカ

ザトウクジラの餌取り


シロナガスクジラ

ミナミセミクジラ

マッコウクジラ


シャチ

カマイルカ

イッカク


バンドウイルカ

ハラジロカマイルカ

セミイルカ


コククジラ

ハシナガイルカ

ハナゴンドウ


スナメリ

スジイルカ

イロワケイルカ


ベルーガ

オキゴンドウ

ナガスクジラ


 ◆ 海の一言 :『サクラマス(桜鱒)』


サクラマスはサケ科の魚で、川で生まれ海に下って回遊しながら成長し、産卵時になると川を遡上する魚です。渓流に棲むヤマメは海に下らず一生を淡水で過ごすサクラマスの河川残留型で、サクラマスは最大で全長 70 cm、10 kg になりますがヤマメは 30 cm 程度までです。太平洋北西部に分布し、琵琶湖周辺の河川から琵琶湖にでるものなどはビワマス、南日本や西日本に棲息し海に出るサツキマスや、サツキマスの河川残留型のアマゴ、台湾に棲息するタイワンマスなどいろいろ呼び名が変わります。サクラマス名は北海道庁が命名したもので、産卵期の婚姻色がサクラのようであることや、桜の開花時期に海から遡上するから、などとされます。降海型は餌が豊富な海で育つため大きく成長しますが、河川残留型(陸封型)は比較的小型です。降海型は幼魚期の1〜2年を河川で過ごし、この頃の体側面には小判形をした暗青色の斑紋(パーマーク)が並びます。降海は3月〜5月で10〜15cm程度で海に下る前になるとパーマークは消え体色が銀色になり、「銀化(ぎんけ)」と呼びます。成魚となるまで体色は銀色ですが、繁殖期になると桃色(桜色)がかった婚姻色が現れます。富山名産の「鱒寿司」に使われるのはサクラマスですが、需要の増加とサクラマスの漁獲量減少により、カラフトマスや養殖別種が使われることもあるようです。

アマゴ(サツキマス)

サクラマス

サクラマス滝登り




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。