2022年6月のテーマ写真館




 《 ヒトデ 》


ヒトデ(海星)は、ウニやナマコとともに棘皮動物で、多くは五芒星形の生物で、我々が用いる星マークの元となったものです。ヒトデ名は多くが5本の足を持つことから「ヒトの手」を意味します。英語で「starfish」(星の魚)や「sea star」(海の星)、フランス語では「etoile de mer」(海の星)、ドイツ語では「seestern」(海の星)など、多くの言葉で星にちなんで呼ばれています。多くが5本、またはそれ以上の腕を持ち、この腕の腹側に管足を持って移動し、腹側中央に口があり、貝や死んだ魚、サンゴなどを食べます。オニヒトデの腕の数は 10〜20 本と様々で、2〜4cm のたくさんの棘で覆われ、棘には強い神経毒を持つため、名前の由来となっています。また、サンゴのポリプを餌とするため駆除の対象になっています。

アオヒトデ

ヒメチシオヒトデ

ジュズベリヒトデ


イトマキヒトデ

マンジュウヒトデ

ニチリンヒトデ


ビスケットスター

オニヒトデ

カワテブクロ


ヤツデヒトデ

ニッポンヒトデ

アカコブヒトデ


モミジガイ

ヒトデの仲間

ヤツデヒトデが魚を食べる


アカヒトデ

ベニチラシヒトデ

タコヒトデ


イボヒトデの仲間

イトマキヒトデがオニアサリを食べる

ヒョウモンカワテブクロ


チャイロホウキボシ

ヒトデの仲間

ヒトデの仲間


マヒトデ(キヒトデ)

マヒトデ(キヒトデ)交尾

マヒトデ(キヒトデ)がホタテを食べる


 ◆ 海の一言 :『再生』


ヒトデ、タコ、イカ、トカゲ類などは再生動物として知られます。ヒトデは種によっては腕をつかまれるなどすると自切し、体が切れるとやがて再生して切れて別れた数に増え、腕の一本だけからでも再生します。タコは天敵のウツボなどに噛みつかれると、その部分だけ足を切り離して逃げることもあり、切れた部分は再生します。また、トカゲやイモリは尾をつかまれると自らの意思で切り離し、時間をかけて元通り再生するのです。このような、再生能力を持つ生物が注目され、人にも応用できないかとゲノム解析が行われ再生医療の研究が進められています。

マヒトデ(キヒトデ)

ヒトデの仲間

ワモンダコ




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。