2022年2月のテーマ写真館




 《 白に隠れる 》


保護色は動物の体色の隠蔽色の一種で、周囲の色彩に紛れて目だたなくなり、捕食者から逃れるのに有効なものや、被食者に気づかれずに近づくのに有利になります。雪や氷のある地域の動物の白さは背景にあわせて体色を変化させています。地球上最強のホッキョクグマは主にアザラシなどを餌とし、保護色で雪や氷に隠れて餌となる生物を取りやすくし、逆にアザラシの赤ちゃんは白に紛れて食べられにくくしているのです。極寒の厳しい状況下で生きていくためのメカニズムとして白い動物がいるのです。

ホッキョクグマ

タテゴトアザラシ

ゾウゲカモメ


ベルーガ

タテゴトアザラシ

ホッキョクグマ


タテゴトアザラシ

ベルーガ

キョクアジサシ


タテゴトアザラシ

ベルーガ

ゴマフアザラシ


ゴマフアザラシ

タテゴトアザラシ

ホッキョクギツネ


 ◆ 海の一言 :『クラゲ(水母、海月、水月)』


海を浮遊する刺胞動物門に属する動物のうち、鉢水母とヒドロ虫類の総称です。体は寒天質で、つりがね形、かさ形などで、体の周囲に触手が垂れ下がっているものが多いです。淡水または海水中に生息して浮遊生活を行い、体がゼラチン質で、普通は触手によって餌をとらえる生活を行っています。「くらげ」、「クラゲ」の語源には諸説あり、明確には分かっていませんが、クラゲは海の中を回転しながら浮遊すると思われ、回転を意味する、「クラクラ」が転じてクラゲと呼ばれたという説があります。また、暗い海中にいて、暗がりのお化け、という意味の「クラバケ」となり、変化してクラゲになったという説もあります。更に、目がなく、暗いだろうという事から「暗げ」と言われるようになった説や、丸い入れ物の様な外観から、「輪笥(くるげ)」からクラゲと呼ばれるようになったという説もあります。漢字の「水母」は中国での文字をそのまま用いて、クラゲと読むものです。「海月、水月」は、ポルトガル人がクラゲが水中をゆらゆらと漂っている姿を見て、水中に月があるように見えたことから、「海の月、水の月」と表記したものを、そのままの意味の漢字を当て、「くらげ」と読んだそうです。

ミズクラゲ

ミズクラゲ

ミズクラゲ




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