2021年5月のテーマ写真館




 《 カリブ海の魚たち 》


回遊魚や沖合の魚には太平洋との共通種や、大西洋東岸、地中海などと共通する魚も見られます。ここでは、広義のカリブ海だけに生息する固有の魚類を指します。カリブ海は温暖でサンゴ礁が広がる海域ですが、我が国の沖縄とは海中景観が異なり、石サンゴばかりでなく細長いソフトコーラルも多く、そこに泳ぐ魚も大半が違った種になります。中にはカリブ海独特の科や属の魚も多く、ダイバーにとって珍しい魚たちに出会える、あこがれの海域となっています。ちなみに、パナマ運河は途中で淡水湖を通るため、太平洋と大西洋の魚の行き来はありません。

フレンチエンジェルフィッシュ

スプレンディッドトードフィッシュ

ターポン


ロックビューティー

スクールマスタースナッパー

グレイエンジェルフィッシュ幼魚


ポークフィッシュ

ホワイトスポテッドファイルフィッシュ

フォグフィッシュ


インディゴハムレット

クイーンエンジェルフィッシュ幼魚

シャイハムレット


ロイヤルグランマ

ランスナッパー

ハニカムカウフィッシュ


ブルークロミス

スポッテッドドラム成魚

スポッテッドドラム幼魚


バードハムレット

スムーストランクフィッシュ

クレオールラス


 ◆ 海の一言 :『カリブ海』


「カリブ」の名称は、コロンブスの北米大陸到達をさかのぼること約100年、1300年代の後半より小アンティル諸島から南アメリカにかけて先住していたカリブ族(Caribs、Kalinagoとも言う)にちなみます。南アメリカを原住とするカリブ語系のインディオで、小アンティル諸島の島嶼カリブ、中米カリブ海沿岸のカリブ、コロンビア、ベネズエラ、ガイアナ、スリナム、仏領ギアナ、ブラジルに散在する大陸カリブの3つに区分されるそうです。「カリブ海」と海がつくと、広義に南側を南アメリカ大陸、西を中央アメリカやフロリダ半島、北をバミューダやバハマを含む大アンティル諸島、東をバルバドスやトリニダード・トバゴを含む小アンティル諸島に囲まれた海域で、地理的、政治的、歴史的、人種的、観光的など様々な要素が加わります。

フロリダ・キーズ

ハネムーン・ビーチ、セント・ジョン島

ボイジャー・オブ・ザ・シーズ、マイアミ




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