2021年3月のテーマ写真館




 《 世界のチョウチョウウオ(太平洋西部編) 》


世界の海の熱帯から亜熱帯、温帯にいる120種程のチョウチョウウオのうち、今回はIndo-Pacificではなく、太平洋中・西部だけに生息する種類を紹介します。バラエティー豊富な色彩や模様などをお楽しみ下さい。

ティンカーズバタフライフィッシュ

チョウチョウウオ

レモンバタフライフィッシュ


レインフォーズバタフライフィッシュ

アオタテジマチョウチョウウオ

バージェスバタフライフィッシュ


コクテンカタギ

スリーストライプバタフライフィッシュ

レモンチョウチョウウオ


シラコダイ

カガミチョウチョウウオ

ドットアンドダッシュバタフライフィッシュ


トランケートコーラルフィッシュ

イエロークラウンドバタフライフィッシュ

ユウゼン


シテンチョウチョウウオ

ミュラーズコーラルフィッシュ

ブラックバタフライフィッシュ


ロードハウコーラルフィッシュ

ツーアイドコーラルフィッシュ

ハクテンカタギ


 ◆ 海の一言 :『カマイルカ』


クジラ目・マイルカ科に属するイルカで、名前は背びれの形が草などを刈る「鎌」に似ていることに由来し、大きく曲がったカーブを描いています。南太平洋に棲むハラジロカマイルカによく似ており、研究者の中にはカマイルカとハラジロカマイルカは同じ種との説を唱える者もいます。しかし近年、遺伝子解析によって、約200万年前に二つの種に別れた異なる種とされています。雄は体長2.5m、体重200kg、雌は体長2.3m、体重150kgほどに成長し、ハラジロカマイルカよりもやや大きく、非常に活発で、ボートなどに近づいて来たり、他の種類のイルカやクジラと一緒に泳ぐこともあります。通常は数十頭ほどの群を作って行動しますが、3000頭以上もの巨大な群も観察されています。生息域は北太平洋の寒帯から温帯にかけてで、イワシ、タラ、スケトウダラ、ニシンやイカなどを食し、日本近海では陸奥湾に餌を追って回遊してくる群れがウォッチングの対象になっています。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。