2020年12月のテーマ写真館




 《 ベーリング海の島々 》


太平洋の北の外れ、アジア大陸と北米大陸の懸け橋のように連なるアリューシャン列島と北極海の間に位置するのがベーリング海です。西はカムチャッカ半島とチュクチ半島、そして東はスワード半島、アラスカ本土、アラスカ半島に囲まれた太平洋最北部の海です。北極海と結ばれるベーリング海峡は昔繋がっていたため、アジア大陸から歩いてやってきた先住民族がアメリカ大陸に渡り南アメリカ大陸の南端にまで生活するようになりました。クジラ、イルカはもとより、キタオットセイ、トド、セイウチなど豊富な海洋哺乳動物が生活しています。ベーリング海の内部にはラウンド島、プリビロフ諸島、コマンド―ルスキー諸島などが点在します。

タイヘイヨウセイウチ、ラウンド島、アラスカ

タイヘイヨウセイウチ、ラウンド島、アラスカ

タイヘイヨウセイウチ、ラウンド島、アラスカ


キタオットセイの観察用通路、プリビロフ諸島、アラスカ

キタオットセイとトド(アルビノ)、プリビロフ諸島、アラスカ

キタオットセイ、プリビロフ諸島、アラスカ


エトピリカ、トーポリコフ島、ロシア

ゼニガタアザラシの赤ちゃん、トーポリコフ島、ロシア

ゼニガタアザラシの赤ちゃん、トーポリコフ島、ロシア


ステラーカイギュウの骨、ベーリング島、ロシア

キタオットセイ、ベーリング島、ロシア

キタオットセイ、ベーリング島、ロシア


トド、メドヌイ島、ロシア

トド、メドヌイ島、ロシア

海岸線の高山植物、メドヌイ島、ロシア


キスカ島、アラスカ

座礁した戦時中の日本船、キスカ島、アラスカ

日本時代の鳥居、キスカ島、アラスカ島


日本軍の司令部があった洞窟入口、アッツ島、アラスカ

日本時代の桟橋、アッツ島、アラスカ

アトカ島、アラスカ


アトカ島、アラスカ

タナガ火山と東タナガ火山、タナガ島、アラスカ

ラッコ、カナガ島、アラスカ


ダッチハーバーのロシア時代の教会、ウナラスカ島、アラスカ

オヒョウを持つアリュートの漁師、ウムナック島、アラスカ

ウムナック島、アラスカ


 ◆ 海の一言 :『淡水魚と海水魚』


淡水魚には、河口の淡水と海水が入り交じる汽水で暮らす魚や、海と川を行き来するものもいます。ウナギやアユ、サケなどのように一生の一時期を海水で過ごす魚もいます。ボラやスズキなど一生の多くは海水で過ごすものの、一時期だけ淡水に移動する魚もいます。このように、一生の一時期でも淡水で過ごす魚を淡水魚と呼んでおり、サケは淡水魚となります。魚類は、淡水(川、湖、沼、池)に住む淡水魚と、海に住む海水魚に分けられますが、海水の最大の特徴は塩分にあり、浸透圧に対する海水魚と淡水魚の体の仕組みが異なります。海水のナトリウムイオンは生物の細胞内に入り込むと、悪影響を及ぼすため、細胞内に侵入してきたナトリウムイオンを体外へ排出する仕組みを持っており、これはナトリウムポンプと呼ばれています。そのため、海の魚は海水をどんどん飲み、水だけを吸収して、塩分はエラなどからどんどん捨てていきます。川などの淡水に棲んでいる魚の場合、淡水は魚の体液より塩分濃度が低いため、海とは逆で体の中に水がどんどん入って行くため、淡水魚はほとんど水を飲まず、尿として水をどんどん捨てていきます。多くの魚はこのどちらかの機能しか持っていないので、海水か淡水のどちらかでしか生活できません。しかし、ウナギやサケなど一部の魚は、この両方の機能を持っているため、ある時期は川で生活し、別の時期は海で生活することができるのです。

シラスウナギ

ボラ

シロザケ




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