2020年11月のテーマ写真館




 《 群れ 》


動物たちはなぜ群れるのか?危険を察知し、敵に襲われにくくするため。餌を共同で獲るため。繁殖のため。いろいろあると思われますが、一つの理由だけでなく、様々な理由が重なり合っているものも多いです。例えばシロアジサシのように、鳶が雛や卵を狙って接近してきた場合に、集団で戦って追い返すものもいます。また、アカガニのように天敵がいない場所でも月の満ち干を頼りに、産卵時期や時間に同調するものもいるようです。

アカガニ

コウテイペンギン

パシフィック・ハーバーシール


ラッコ

ミナミアフリカオットセイ

マイルカ


キタオットセイ

シロアジサシとブラックカイト

ベルーガ


オウサマペンギン

カリフォルニアアシカ

ヒメウミガメのアリバダ


バンドウイルカ

アジサシの仲間

ザトウクジラのバブルネットフィーディング


トド

タコクラゲの仲間

セイウチ


 ◆ 海の一言 :『氷山の一角』


南極大陸やグリーンランドなどに降った雪が2,000〜3,000年かけて氷床として固まり、棚氷や氷河となって海や湖へと流れだしたものが氷山で、塩分は含まれていません。氷の密度は920kg/m3、海水の密度は1025kg/m3と、わずかに差があるため、氷山のおよそ90%は水面下にあります。見える部分は一部で、海中部分が大きいことから、全体が不明な中で見える一部のことだけが明らかになっている状態のことを「氷山の一角」と比喩することがあり、英語でも The tip of the iceberg と言います。南極の氷山が何と言っても大きく、2,000年にロス棚氷から分離した氷山B15は、最初面積が1万1000km2と、記録されたもののなかで最大でした。2002年11月には2つに分裂してその後も融け続け、2004年12月の時点でも、最大のもの(B15A)は面積が3000km2あり、依然世界最大でした。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。