2020年2月のテーマ写真館




 《 海の熱帯雨林 》


造礁サンゴを形成する石サンゴのサンゴ虫の体内には藻類の褐虫藻が共生し、透明度の良い海中で太陽光を受け、光合成により海中に溶け込んだ二酸化炭素を取り込んで石灰質の骨格を作り、二酸化炭素を固形化して閉じ込めています。それと同時に酸素を発生させ、陸上の熱帯雨林と同じ役割を果たすため、サンゴ礁は「海の熱帯雨林」と呼ばれています。 酸素と共に、サンゴ虫の排泄物や褐虫藻が作り出す養分が、海中に栄養分を与え、それに支えられてプランクトンが発生し、サンゴ礁海域の食物連鎖が作り出されているのです。

サンゴ礁

サンゴ島

グレートバリアリーフ


海底を覆うサンゴ礁、竹富島

サンゴとサンゴでできた島

サンゴが作りあげた島


海底に広がるサンゴ

サンゴでできた環礁

サンゴの海底地形


卓礁、水面直下のサンゴ礁

サンゴから放出される酸素

大潮で水面上に現れたサンゴ礁


緑の褐虫藻

ミダリイシの仲間

アザミサンゴのポリプ


放卵直前の卵

サンゴの放卵

海面に漂う卵


室内での養殖

海中での養殖

海中での養殖


養殖サンゴを移植する

白化して石灰質が現れたサンゴ

白化して石灰質が現れたサンゴ


 ◆ 海の一言 :『塩生湿地(salt marsh)』


塩沼(えんしょう)とも呼ばれ、海岸にある湿地・沼地で、海に繋がるため潮汐の干満により、塩水や汽水に冠水したり、陸地となる地形です。一般的な干潟より波浪の影響を受けにくい、より陸に近い場所に形成され、塩生植物が育っています。熱帯の低緯度地帯では少なく、同様の環境はマングローブ林などになっています。海草・海藻も含める場合もありますが、一般的に水面上に葉を出す耐塩性を獲得した植物が生育し、日本では塩生植物の葦(アシ、ヨシ)などが代表です。

アラスカ

アラスカ

カフリフォルニア




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