2018年7月のテーマ写真館




 《 オホーツク海 》


ヨーロッパからシベリアに進出して来たロシア人によって最初に建設されたハバロフスク地方の入植地・オホーツク名に由来します(英名:Sea of Okhotsk)。オホーツク海は、北海道の北側に位置し、東は千島列島、カムチャツカ半島、西は樺太(サハリン)やシベリアに囲まれた海で、太平洋の縁海です。シベリアから、全長2,824kmのアムール川が大量の淡水をオホーツク海に供給するため、オホーツク海表面は塩分が低くなり、凍りやすくなります。そして冬になると北半球でもっとも低温になるシベリアから、-40℃以下の寒気がオホーツク海に吹き込み、オホーツク海が冷やされます。そこにアムール川で凍った氷が海に流れ込み、北風に押されて南下しながら、付近の海水も凍らせて成長し、北海道に到達するのが流氷です。流氷に乗ってアザラシやトドが渡来し、流氷下で発生するアルジェ(藻)が、動物プランクトンを育み、豊かな海となっているのです。

折り重なった流氷、知床半島

ウシシール島のカルデラ湖、千島列島

アトラソバ島、千島列島


トド、紋別沖

キタオットセイ、千島列島

クラカケアザラシ、知床半島


トド、千島列島

クリオネ、北海道

オニカジカの仲間、サハリン


コンペイトウ、千島列島

コンブ、サハリン

アツモリウオ、北海道


ハナサキガニ、サハリン

ヤギシリカジカ、北海道

ニチリンヒトデ、千島列島


クマガイウオ、北海道

ヒダベリイソギンチャク、千島列島

ホテイウオ(ゴッコ)、北海道


卵を守るミズダコ、知床半島

イソギンチャクの仲間、千島列島

ホカケアナハゼ、北海道


 ◆ 海の一言 :『ユーラシア』


ユーラシア大陸(英:Eurasia)は、ヨーロッパとアジアを合わせた54,760,000平方キロメートルもの大陸で、地球上の六大陸中で最大です。語源はヨーロッパのユーロ(Euro)とアジア(Asia)、それぞれを組み合わせた「造語」=「かばん語」=[混成語]で、一つの大陸としてつながるヨーロッパとアジアを合わせた広大な領域を示します。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。