2018年6月のテーマ写真館




 《 大人への変身・海鳥 》


「みにくいアヒルの子」の話のように、鳥の雛は親鳥とは似つかない色や模様が多いです。海に生活を頼る水鳥の多くも親と雛が似つかわしくないものばかりです。中でもコウテイペンギンとオウサマペンギンが雛と親の色変化が大きなことで知られます。海の写真の潟{ルボックスにはこうした写真が豊富にストックされています。

オウサマペンギンの親子

アオアシカツオドリの雛

シロアジサシの親子


キタオオフルマカモメの雛

コウテイペンギンの親子

アカオネッタイチョウの親子


クロアシアホウドリの親子

ワタリアホウドリの若鳥

カッショクペリカン成鳥と幼鳥


コアホウドリの親子

オオセグロカモメの雛

オオトウゾクカモメの親子


 ◆ 海の一言 :『アホウドリ』


アホウドリの仲間は世界に21種類おり、わが国で繁殖しているのはアホウドリとクロアシアホウドリです。アホウドリの仲間は太平洋や南大西洋の肉食哺乳動物がいない絶海の孤島や、断崖絶壁の上などで繁殖し、驚異的な飛翔能力を持ち、何年にもわたって洋上生活をします。江戸時代、漁船が難破し小笠原諸島にある孤島の鳥島に漂着したとき、漁師たちはアホウドリに出会い、捕まえて食料にして生き延びました。普通の鳥は道具なしには捕まえられませんが、アホウドリの仲間は天敵がいないため警戒心が無く、逃げないため簡単に獲れました。また、仲間が捕まえられるのを見ても逃げようともしないのです。和名の由来は、「アホ」だから、との事で「アホウドリ」とされたのです。明治以降は羽毛の需要が増え、アホウドリの羽毛目的で狩りが行われ激減し、絶滅に瀕したほどです。漢字で書くと「阿呆鳥」ですが英語ではAlbatross(アルバトロス)です。

コアホウドリ

ガラパゴスアホウドリ

コアホウドリ




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。