2018年3月のテーマ写真館




 《 フォークランド諸島 》


アルゼンチン沖約400kmの南大西洋に浮かぶ、東フォークランド島と西フォークランド島、二つの大きな島と200余の小島から成る、総面積12,173平方kmと新潟県ほどの広さの島々です。陸上は荒涼とした地ですが、南極からのミネラル豊富な海流に支えられて、プランクトンが大発生し、ペンギンなど寒冷地生物の宝庫となっています。最初にこの島々に住みついたのは、カヌーで渡った南米パタゴニアの原住民で、1592年にイギリスの航海者が発見し、時の海軍大臣、フォークランド卿の名にちなみ命名しました。1764年フランスからの入植者たちが入り、故国の地にちなみLes Malouinesと呼び、さらにスペイン語で訛って、Islas Malvinasとなったそうです。その後、ヨーロッパ人が次々に島々を訪れ、フランスやスペイン、ポルトガル、イギリスなどが領有権を主張し、スペインから独立したアルゼンチンが譲らず、1982年に武力に訴えて占領し、「フォークランド紛争」が起こりました。しかし、国の威信をかけて戦ったイギリスが奪い返し、イギリス領になっています。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)
【中村庸夫:写真、著】

スタンレーの街

キリスト教会大聖堂とシロナガスクジラの顎の骨のアーチ

フォークランド紛争(1982)の解放記念碑


帆船時代の座礁船

地雷原を示す標識

泥炭が貴重な燃料


卵を抱くイワトビペンギン

イワトビペンギンのコロニー

マカロニペンギン


マゼランペンギン

波乗りをするイロワケイルカ

ペンギンの卵を盗むトウゾクカモメ


マゼランミヤコドリ

マユグロアホウドリ

マゼランガン


 ◆ 海の一言 :『モルディブ』


モルディブ共和国はインドの南、約600キロから、赤道をはさんで南北760キロにもわたって点在する、20の環礁に点在する、1,200あまりのサンゴ礁の島々から成る島国です。サンゴ礁の美しさから「インド洋の真珠」とも呼ばれます。国名の意味は現地語のmala「小高い」とdiva(dive)「島」で「小高い島々」あるいは「島々の花輪」の意味とされます。総海域面積は999,702平方kmもありますが、陸地の総面積は298平方kmと、淡路島の約半分ほどしかありません。人種的には、インドから来たドラビダ人や、スリランカからのアーリア人がもととされ、初期は仏教でしたが12世紀にアラビア方面からダウで航海してきたモロッコ人が回教を広め、国教としました。英国保護領から1965年独立し、およそ200の島々に人が住み、島毎に機能が分かれ、漁師の島、大統領府の島、2つの島をつなげた飛行場、首都の島、ゴミ処理場の島、そして90ものリゾートの島などとなっています。温暖化により2100年には国土が全て海面下になってしまうとも言われます。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)
【中村庸夫:写真、著】

環礁内の島々

昔ながらの帆船ドーニー

リゾートの海岸




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