2017年4月のテーマ写真館




 《 トラック環礁(Truk Lagoon) 》


グアム島の南東およそ1,028kmに浮かぶ世界最大規模の環礁で、チューク・ラグーンとも呼ばれます。直径60km、周囲200kmの環礁で、「太平洋の湖」とも呼ばれ、内部に点在する大きな島々や、環礁上に点在する94の可愛らしい小島からなります。20世紀初頭までドイツ領でしたが、第一次大戦後は南洋群島として日本の委任統治領となり、第二次大戦中は武蔵・大和の戦艦が停泊し「日本の真珠湾」との異名をとりました。しかし、アメリカ軍の空襲で100隻以上の船が沈み、「沈没船の墓場」となりました。現在チューク州政府によって「海底戦跡公園」として保存され、世界のダイバーがやってきます。第二次大戦後はアメリカの信託統治領となり、近年ヤップ、トラック、ポナペ、コスラエが集まってミクロネシア連邦を作り独立しました。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)中村庸夫・著

ピサモエ島

ファナンナン島

リーフ上のヤシの島


ラグーン内のヤシの島

ピサモエ島と水面下のサンゴ

ヤシの島


半水面のファナンナン島

航跡とヤシの島

環礁に沿って走るボート


サンゴ島の空撮

ウヌフーレール島と客船

ウエノ島のヤシ


ヤシの実を割る

魚を焼く

筏で遊ぶ子供


ツマグロ

メジロザメの仲間を釣った人

シュノーケリング


沈没船のスクリュー

第二日野丸の大砲

山鬼山丸に積まれたトラック


イ-169潜水艦内部

平安丸のスクリュー

平安丸の船内


 ◆ 海の一言 :『トラック』


16世紀にスペイン人が初めてこの島を発見した時、原住の人々は、諸島に山が多いことにちなみ、「山がちな」という意味で「チューク」と呼んでいました。しかし、スペインからミクロネシアの島々を買い取ったドイツ人が、このチュークをうまく発音できず「トラック」と呼び、それにアルファベットがあてられてTRUKとなったそうです。国際的にもTRUKで通るようになっていましたが、1990年にミクロネシアの島々がアメリカの信託統治領から独立した際に、古くからの呼び名の「CHUUK」に戻され、ミクロネシア連邦チューク州となったのです。

関連書籍
「島の名前」(東京書籍刊)中村庸夫・著

環礁内の島々

無人島と沈む夕日

トラック諸島の夕焼け




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