2017年1月のテーマ写真館




 《 西表島の海中 》


沖縄県内では、本島に次第2位、八重山諸島では最大の面積の島、西表島。島の90%は亜熱帯原生林で覆われ、平均気温は熱帯雨林気候に相当し、熱帯系植物の北限となっており、河口や内湾にはマングローブ林が発達し、日本産のマングローブ植物7種がすべてが分布します。500m程の山々が連なり、太古の海進期にも水没しなかったため陸上の生物群は独特の生態系を維持したまま多くの固有種を残しています。周辺の海は亜熱帯海洋性気候に属し、熱帯、亜熱帯に生息する幅広い海洋生物が見られるのが特徴で、近年においても我が国初記載や新種の発見が相次いでいます。

サンゴ礁

スカシテンジクダイ

グルクマ


アカネハナゴイ

トウアカクマノミ

バブルコーラルシュリンプ


アオウミガメ

サンゴと魚

ギンガハゼとホリモンツキテッポウエビ


ヒトミシリハゼ

アキアナゴ

オニダルマオコゼ


アカネダルマハゼ

トゲダルマガレイ

タテジマキンチャクダイの幼魚


セダカカワハギ

ハタから身をひそめるワモンダコ

スミレナガハナダイの幼魚


オイランヨウジ

メガネウオ

フタスジリュウキュウスズメダイ


 ◆ 海の一言 :『沖縄』


奈良時代に「阿児奈波(オキナワ)島」と文献に記され「オキナワ」が本島の古名とされています。「おき」は九州から見て「沖」を意味し、「なは(なわ)」は「魚場(漁場)」を意味し、「沖合の漁場」とする説や、「おき」は「遠い」の意味で、「なは」は「場所」や「島」の意味で、九州から見て「遠い島」とする説もあるそうです。「沖縄」と明記したのは新井白石の『南嶋志』(1719年)が最初で、沖縄島とその周辺離島をさす地域名でした。しかし、明治12年(1879年)に琉球王国が廃止された際に、「沖縄県」が設置され、現在の県域全体の公称となったものです。

本島と橋で結ばれる瀬長島

本島の属島、平安座島

本島の属島、浜比嘉島




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