2016年6月のテーマ写真館 |
《 カリブ海の島・コズメル 》 |
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Cozumelはカリブ海西部、ユカタン半島の東のカンクン沖約10kmに浮かぶ南北約48km、幅16km、面積539.1平方kmほどの島で、コスメル、あるいはコズメルと呼ばれ、マヤ語で「ツバメの島」の意味です。メキシコ有数の観光地で、毎日のようにカリブ海クルーズの客船が寄港すると共に、マリンスポーツを楽しむ観光客が世界中から訪れます。隆起サンゴ礁の石灰岩からなる平坦な島でカルスト地形が発達し、最高海抜は15mで、深いジャングルに覆われ、石灰岩の土壌を通じて陥没穴に水が溜まったセノーテと呼ばれる地底湖で知られます。マヤ人は4世紀頃から居住したと考えられ、島はイシュ・チェルというマヤの月の女神の聖地で、寺院は不妊に悩む女性の巡礼の地となっていたそうです。1518年にスペインのフアン・デ・グリハルバに発見され、翌年にはエルナン・コルテスの大艦隊がこの島を攻撃し、マヤ寺院を破壊してしまいました。島には約4万人のマヤ人が住んでいたと推察されますが、スペイン人との戦闘や、持ち込まれた天然痘によって激減し、1570年には30人しか生き残っていなかったそうです。18世紀には財宝を奪ってスペインに運ぶ船を襲うカリブの海賊の隠れ家ともなったそうです。島を取り囲む美しいサンゴ礁は、主に島の大陸に向いた西側に発達し、外洋の荒波から保護されて発達し、1996年にメキシコの政府はコスメルリーフ国立海洋公園を設立し、海洋生物に触れたり、採取したりするのを禁止し、固有種をはじめ多くの種類の魚類が守られています。 |
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リゾートホテル |
マヤの遺跡サンゲルバシオ |
飛鳥U |
クイーンエンジェルフィッシュ幼魚 |
クイーンエンジェルフィッシュ |
スプレンディッドトードフィッシュ |
スポットフィンバタフライフィッシュ |
グレイエンジェルフィッシュ |
グレイエンジェルフィッシュ幼魚 |
フレンチエンジェルフィッシュ |
スポッテッドドラム |
スポッテッドドラム幼魚 |
インディゴハムレット |
スクールマスタースナッパー |
ハニカムカウフィッシュ |
ロックビューティー |
スムーストランクフィッシュ若魚 |
フォーアイバタフライフィッシュ(スギアヤチョウチョウウオ) |
バードハムレット |
アオウミガメ |
ロングスナウトバタフライフィッシュ |
藻類 |
ヘラヤガラ |
タツノオトシゴの仲間 |
◆ 海の一言 :『ジュゴン』 |
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ジュゴン目のラテン名Sireniaは、ギリシャ神話に登場する「セイレーン」に由来し、妖艶な姿と歌声で船乗りを魅了し、海に引きずり込んでしまう、「海の女怪」だったとされます。ポルトガル語で「セレーヤ」、オランダ語で「ゼーミアミン」、アラビア語で「ビント・ル・バハル」、ロシア語で「ルサールカ」などとも呼ばれます。しかし、「ジュゴン」がモデルとなって人魚伝説が生まれたのではなく、上半身が美しい女性、下半身が魚、という伝説上の妖怪である人魚に、後からジュゴンが当てはめられた、とも言われます。そのためかアラビア語で「アトゥーム」や「タハス」、太平洋に浮かぶ生息地のパラオ諸島ではベラウ語で「メスキュウ」、南西諸島では「ざん」、「ざんのいお」、「ざんのいよ」、「ざんのいゆ」、「あかんがいゆ」、宮古列島では「よなたま」、「よないたま」、西表島では「ざの」、新城島では「ざぬ」などの方言で呼ばれ、「人魚」との重ね合わせではなく、単純な呼び名で、紀元前から狩猟の対象、食料源とされてきたそうです。「ジュゴン」の語源は人魚とは関係なく、古いマレー語で「デュユン」=「海の貴婦人」「きれいな娘さん」が基となり、フィリピンに伝わりタガログ語の「デュゴン」と変化し、その呼び名が大航海時代以降、「ジュゴン」のいないヨーロッパに伝わって世界的に定着したようです。 |
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海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |