2016年5月のテーマ写真館




 《 バリ島の海 》


ガムラン音楽に合わせて踊られるバリ・ダンスで知られる神々と神秘の島がインドネシアのバリ島です。赤道の南、ジャワ島のすぐ東に位置する南北86km、東西140kmの島です。インドネシアの多くの島々の住民はイスラム教徒ですが、ここでは大半がヒンズー教を信仰しています。「Bali」の名前の由来は諸説あり、「米」の意味だとするものや、Wali 「神聖な」「神へのささげ物」から変化した、という説もあります。バリ島ではカラフルな帆のアウトリガーのカヌーが漁業や交通の実用に用いられています。赤道近くに位置しながら、海流の関係で海水温度が低く、珍しい海洋生物が多くみられる島で、熱帯ながらクロマグロの産地として知られ、日本にも輸出されています。

ヒンズー教の寺院

香料、トウガラシ

バリダンス


帆走漁船

漁村の海岸

リゾートホテル


クロマグロ

イナズマヤッコ

ミミックオクトパス


巨大なカイメン

真っ黒なカエルアンコウ

ウミウシカクレエビとバイカナマコ


サラサゴンベ

オニカサゴ

テングチョウチョウウオ


スミレナガハナダイ

オニイソメ

ツーアイドコーラルフィッシュ


 ◆ 海の一言 :『インドネシア』


国名は「インドネシア共和国」で、19 世紀にヨーロッパの地理学者がインドの半島のむこう側に点在する多くの島々の総称として用いたのが始まりとされます。インド亜大陸のIndo、ギリシア語の「島々=島嶼」の意味を持つnesos、ギリシア語で「国、地域」などの意味をもつ接尾辞ia が組み合わせられた合成語で、「インドの島々」との意味になります。当初は、フィリピン諸島なども含まれていましたが、オランダの東インド会社がジャワ島西部の北岸バタヴィア(現在のジャカルタ)に堅固な要塞バタヴィア城を築いてアジアの本拠地として一帯の島々を統治し、支配した部分をインドネシアとして用い、現在のインドネシアを示す名称となったものです。




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