2016年4月のテーマ写真館




 《 歩く魚 》


魚の鰭は左右や上下に振ったり、水をかいて動力を得て泳ぐためや、飛行機の垂直尾翼、水平尾翼のように水平、垂直方向の安定性を保ったり、上下、左右への方向転換などのために用いられます。しかし着底生活する魚の中には、鰭を使って海底を歩いたり、中には進化の過程で胸鰭、腹鰭などが変形した「足」、あるいは関節がある「指」のような鰭条肢(きじょうし)を持ち、動物のように「足」で体を支え、海底から体を浮かせて交互に入れ替え、前に出して歩く魚もいます。多くの魚の鰭は、硬い棘のような鰭条(きじょう)の間に透明な薄い膜があり、ヨットの帆、あるいは水鳥の水かきのようになっていますが、泳ぐのが下手で、歩く魚は、写真でご覧いただけるように、さまざまに変化しています。

ホウボウ

カエルアンコウ

カエルアンコウ


カエルアンコウ

カナガシラ

ガラパゴスバットフィッシュ


クマドリカエルアンコウ

ベニカエルアンコウ

カナド


スポッテッドハンドフィッシュ

バットフィッシュの仲間

ワヌケフウリュウウオ


 ◆ 海の一言 :『赤道』


中村庸夫が2015年末から取材したタヒチ、チリ、アルゼンチン、南極、ブラジルなどは赤道より南側の「南半球」にあり、季節は真夏でした。赤道(英語: Equator)は、天体の中心を通って、自転軸に垂直な平面が地表を切る線が赤道で、緯度が0度で、天体表面を帯状に取り巻いています。地球の赤道の場合は全周約4万kmで、ここを境に北半球と南半球分かれます。地球が自転する際の軸である地軸が、地球が太陽の周りを公転する面の法線に対して、約23.43度傾いているため、北半球と南半球では同じ緯度でも同一日の日照時間が異なり、季節が正反対になるのです。

赤道直下にあるモルジブ共和国

赤道直下にあるボルネオ島

ドルドラムス(赤道無風帯)




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