2016年3月のテーマ写真館




 《 南極への旅 》


南極大陸は『南極条約』にのっとり、どこの国の領土権もない国際的な科学研究の地です。南極、というと極寒の地と思われがちですが、夏の南極大陸沿岸は平均気温が零度以上で海氷が解け、砕氷船でなくても接近できます。昔から氷山やペンギンを見る「南極観光」が行われており、最近では10隻以上の観光船が南極海域に航行しています。中村庸夫は南極大陸周辺各地を訪ねるため、今回を含め9回に及ぶ取材を行っています。ニュージーランド南端のブラフ港、オーストラリアのタスマニアのホバート港、インド洋に浮かぶモーリシャス島、南米のチリのプエルト・ウイリアムス港、アルゼンチンのウシュアイア港、ブラジルのリオ・デ・ジャネイロ港、そして飛行機をチャーターしてチリのプンタアレナスからなど南極大陸の各方面に様々な被写体を求めて取材しています。

パックアイスの中を行くリンドブラッド・エクスプローラー

アデリーペンギンと上陸ボート

南極半島のワールド・ディスカバラー


アデリー海岸のリンドブラッド・エクスプローラー

南極大陸のツインオッター機とキャンプ地

クロゼ島のミナミゾウアザラシ


南極大陸に着陸したハーキュリー輸送機

クロゼ島のオウサマペンギン

オウサマペンギンと観光客


オウサマペンギンの海岸に上陸する(クロゼ島)

ミナミゾウアザラシと観光客(クロゼ島)

南極大陸のツインオッター機とコウテイペンギン


クロゼ島に上陸する

パックアイスの中のオリオン

小型ボートからスネアーズペンギンを見る


南極大陸のパトリオットヒルズ基地

クロゼ島のオウサマペンギンと観光客

ケルゲレン島に来たフランスのLA CURIEUSE


クロゼ島に上陸する

南極半島のシー・エクスプローラー

南極半島を航行するオーシャン・ノバ


パックアイスの中を行くワールド・ディスカバラー

アデリーペンギンの乗る小氷山

南極半島とハンゼアティック


 ◆ 海の一言 :『南極圏』


南極圏(Antarctic Region)とは厳密には、夏は24時間太陽が照る白夜(midnight sun)になり、逆に冬には24時間太陽が沈んだ状態が続く極夜(polar night)となる限界の南緯66度33分の南極線(Antarctic Circle)を超える地域を指します。単に南極大陸とその周辺をおおまかに南極圏と呼んだり、海洋学では、南極大陸を取り巻くように流れる南極海流と、亜南極のやや温度が高い海流がぶつかる南極収束線以南を指す場合もあります。南極収束線の潮目には、たくさんの氷山が浮かびます。また、南極条約では南極半島が含まれる南緯60度以南を「南極地域」としています。

南極の氷山

南極の氷山

南極の氷山




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