2014年12月のテーマ写真館




 《 カニの仲間ではないカニ達 》


「カニの仲間」、「エビの仲間」、そして「ヤドカリの仲間」は節足動物門、十脚目(エビ目)の動物で、外形的には固い甲羅に覆われ、節で体の各部がつながれ、一対の鋏脚を持ち、足の数は五対十脚です。「エビ」と「カニ」は外形からある程度区別ができ、「カニ」と「ヤドカリ」は貝殻に入るかどうかで見分けられます。しかし、殻に入らない「ヤドカリの仲間」と「カニ」の外見は似るため「ヤドカリ」の仲間なのに「カニ」と名が付けらたものがたくさんいます。カニの仲間の外見は一対の鋏脚と四対の歩行脚ですが、ヤドカリの仲間の場合、最後部の歩行脚が退化して小さいため一見、三対の歩行脚しか見えません。本物の「カニ」と、「・・・ガニ」と名の付く「ヤドカリの仲間」は見える足の数で区別できるので、写真のヤドカリの仲間の本数を数えてみて下さい。


コホシカニダマシ

タラバガニ

ヤシガニ


イガグリガニ

イバラガニモドキ

アカホシカニダマシ


ハナサキガニ

スノークラブ

オオアカハラ


アンブレラクラブ

イボトゲガニ

カブトガニ


 ◆ 海の一言 :『潮目-current rip-』


温度や塩分濃度、水質の違う海水がぶつかり合う場所で、潮目を境にして海水の色が異なり、漂流物や流れ藻などが集ることが多いです。海流と、沿岸の海水がぶつかる場所や、黒潮と親潮など海流同士がぶつかる場所、潮汐による流れが沿岸水とぶつかる場所などの海面上に境目の細長い筋を成します。その筋に沿って、藻、木片や泡などが集まり、さざ波がたつこともあります。潮境にはプランクトンなどの餌が集まり好漁場となることが多いです。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。