2014年2月のテーマ写真館




 《 里海 》


〜磯、干潟、マングローブ林、アマモ場〜
海と陸が接する波打ち際は、潮の干満の影響を受け、浅くて広い海があり、多様な生物が生息します。人間と海が身近に出会い、利用し、交流する場所、『里海』で、人々は魚や海藻や貝などを採って食し、各地に貝塚が残されています。『里海』は海を浄化し、生物が光合成で温暖化の防止に役立ち、豊かな自然を与えてくれます。 子供が最初に海に親しむのも『里海』の、潮干狩りや磯遊びです。干潟や磯、マングローブ林、藻場などの自然と生物、人間との関わり、そして地球に果たす重要な役割が分かる『里海』の写真が豊富にストックされています。


磯の水中のようす

干潮の磯

穴から顔を出すコケギンポ


干潮の干潟

干潟の半水面

求愛のジャンプをする有明海のムツゴロウ


マングローブ干潟の干潮

マングローブ林の海中

ハサミを振り上げるオキナワハクセンシオマネキ


アマモ場の海中

アマモの花

アマモ場の海底のモミジガイ


 ◆ 海の一言 :『里と里海』


「里」は、自然に対して「人間の住むところ」を指します。また、人口が密集する都会に対して「田舎」との意味も含みます。大自然の海と、人々が生活する場所の間に位置する「里」の海岸線で、比較的遠浅で、漁業やレジャーに活用される身近な海を「里海」と呼びます。  子供たちが磯遊びをしたり、潮干狩りを行ったり、漁師さんが海藻を採ったり、漂着物を拾ったり、人間と自然の海の大切な接点なのです。しかし、遠浅である事から、昔から「埋め立て」が行われて都市近郊では失われ、貴重で大切な存在となり、注目を集めるようになっています。

磯遊びをする子供

干潟の海でアサリ漁をする漁師

マングローブ林を流れる川を昇るカヌー




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。