2014年1月のテーマ写真館




 《 海の世界遺産part8 》


世界遺産とは、地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物です。現在を生きる世界中の人びとが過去から引継ぎ、未来へと伝えていかなければならない人類共通の遺産です。 世界遺産は、1972年の第17回UNESCO総会で採択された世界遺産条約(正式には『世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約』:)の中で定義されています。2012年7月現在、世界遺産は962件(文化遺産745件、自然遺産188件、複合遺産29件)、条約締約国は189カ国です。海の写真のボルボックスは60を超える(ペトラなど内陸を含む)世界遺産を訪れ、海関連だけでも50ヶ所を取材しました。


厳島神社の大鳥居

富士山

屋久島


カルタヘナの港。要塞群と建造物群(コロンビア)

ヴァレッタ(マルタ)

イスタンブール歴史地区(トルコ)


ガイランゲルフィヨルド(ノルウェー)

南ラグーンのロックアイランド群(パラオ)

アメデ島、アメデ灯台(ニューカレドニア)


ベレンの塔(ポルトガル、リスボン)

自由の女神像(アメリカ)

ブルージュ(ベルギー)


バルデス半島のオタリア(アルゼンチン)

フェルナンド・デ・ノローニャ(ブラジル)

カリフォルニア湾のコククジラ(メキシコ)


レユニオン島(インド洋)

キンデルダイク-エルスハウトの風車群(オランダ)

オペラハウス(シドニー)


モン・サン・ミッシェル(フランス)

マクドナルド諸島(オーストラリア)

カムチャツカ火山群(ロシア)


 ◆ 海の一言 :『寄生・共生』


二種の生物の間で「利益をもたらす関係」が『共生』で、片方の種が他方の種が存在するときの方が高い率で成長、生存、あるいは繁殖し、お互いが利益を受ける『相利共生』と、「一方のみが利益を受けるが、他方は全く影響を受けない」『片利共生』が知られます。そして、片方が一方的に損失を受けるものが『寄生』です。  生物界では様々な寄生・共生関係があるとされますが、両者の関係が寄生であるのか、あるいは共生であるのか曖昧な場合も多く、相利共生や寄生に疑問符を付ける研究者もいます。人間の『寄生虫』の代表、とされるサナダムシですが、実はダイエットの役に立つことから、サナダムシの卵が売られ、これを飲んで積極的にサナダムシを体内に飼う人もいるのです。

イソギンチャクをハサミに持つキンチャクガニ

他の魚をクリーニングするホンソメワケベラ

イソギンチャクに棲むカクレクマノミ




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。