2013年10月のテーマ写真館




 《 サメで無いサメ 》


サメ(鮫)は、軟骨魚綱板鰓亜綱に属する魚類のうち、鰓裂が体の側面(横)に開く仲間で、腹側にあるエイと区別されます。ところが、エイの仲間でも体が平らではなく、サメと同じような体型から「サメ」と呼ばれるものや、硬骨魚類でチョウザメ目・チョウザメ科ながら、体型がややサメに似、体表面の「硬鱗」の形が「蝶々」に似ているため「チョウザメ」と呼ばれる魚もいます。また、スズキ目・コバンザメ科の魚ながら、頭の上の吸盤でサメなどに吸い付いて行動するため「コバンザメ」もいます。ギンザメ目・ギンザメ科の魚は、体色が銀白色から「ギンザメ」(銀鮫)で、大きな胸鰭をもち、海底付近を上下に羽ばたくようにして遊泳し、背鰭前縁に1本の毒棘を持ちます。
海の写真のボルボックスには、こんな「鮫で無いサメ」の写真が充実しています。


シロワニにつくコバンザメ

コバンザメ

ヘラチョウザメ


チョウザメ

ダウリアチョウザメ

サカタザメ


トンガリサカタザメ

シノノメサカタザメ

コモンサカタザメ


ゾウギンザメ

ギンザメ

ウチワザメ


 ◆ 海の一言 :『水族館(AQUARIUM)』


日本で「水族館」と言うと、「お金を払って施設に入ると、水槽内の魚など生物が見られるところ」です。水族は水に頼って生きる動物・植物の全てなので、水族館には海藻から、水生昆虫、カニ、エビ、魚、カエルやカメ、ウミヘビ、魚、ペンギン、ペリカン、アシカ、アザラシ、イルカ・・・何でもいます。アメリカで電話帳を見ると「Aquarium」がたくさんあり、日本の水族館のつもりで行くと「ペットとして飼育する魚を売っている、熱帯魚屋さん」の類が多いのです。「Aquarium」を辞書で調べてみると1: 「水生生物を飼育する水槽」、が出てきて、2番目に 「水族館」があります。昔、お金をもらって水族を見せる商売が始まる前は、金魚鉢や、水槽=「Aquarium」だったようです。

魚を陳列する水槽

バンドウイルカ

オウサマペンギン




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