2013年03月のテーマ写真館




 《 南極クルーズ 》


今回で南極取材は8回目です。オーストラリア大陸の4倍と、巨大な南極大陸の様々なシーンや動物を撮影するため、インド洋から、ブラジルから、チリから、アルゼンチンから、オーストラリアから、そしてニュージーランドから、と毎回別の場所から撮影に出発しています。今回は、タスマニア島から「オリオン」と言う、耐氷客船に乗って3週間の航海を行いました。南極大陸に深く切り込み、南極点に一番近いロス海に入り、珍しいロスアザラシの撮影に成功しました。以前の取材では、厚い氷に阻まれ、ロス海には入れませんでしたが、今回は3日間氷の海を航海し、ロス島にまで航海しました。

関連書籍:「ペンギン大図鑑」(PHP研究所)中村庸夫・著
「赤ちゃんペンギン」(講談社)中村庸夫・著
「ペンギン全種に会いに行く」(平凡社)中村庸夫・著
「ペンギン・パラダイス」(KKベストセラーズ)中村庸夫・著

客船オリオンと南極海のパックアイス

客船オリオンの船首から南極海を見渡す人々

氷山、南極海


換羽中のオウサマペンギン

オウサマペンギン、マッコリー島

オウサマペンギン、マッコリー島


カニクイアザラシ

ヒョウアザラシ

ロスアザラシ


ロイヤルペンギン幼鳥、マッコリー島

ロイヤルペンギン、マッコリー島

コウテイペンギンとアデリーペンギン


パックアイスとアデリーペンギン

ジェンツーペンギン、マッコリー島

換羽中のジェンツーペンギン


ペンギンを捕食するトウゾクカモメ

地上のマントル、マッコリー島

ゾウアザラシ、マッコリー島


 ◆ 海の一言 :『南極海』


日本では南極大陸を取り囲む海を「南極海」、「南氷洋」などと呼びます。地球全体でとらえた英語では「南海(Southern Ocean)」です。暖かい海を連想しますが、南は南極で、特に南半球では南に行くと寒くて、北に行くと赤道に近づき暖かくなるのです。昔は暴風圏を抜けて南に行くと幻の大陸がある、と信じられてたくさんの探検家がSouthern Oceanに航海し、多くの島々を発見したのです。こうした島々の多くは亜南極諸島と呼ばれ、アザラシやペンギンがたくさん生息しているのです。

氷山とアデリーペンギン

南極観光船リンドブラッド・エクスプローラー

氷山と砕氷貨物船



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。