2012年9月のテーマ写真館 |
《 ヤップ島 》 |
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ミクロネシア連邦の西端のフィリピン近く、パラオのやや北にヤップがあります。ヤップ州は、ヤップ島を含む4つの大きな島と7つの離島、および134の環礁で構成され、いずれの島もサンゴ礁が発達し、美しい海の景観を誇ります。ヤップでは島古来の伝統を重んじ、石のお金=石貨が流通し、ファルーと呼ばれる釘を1本も使わずに建てられる集会場が各村に見られます。また、腰蓑を着けたヤップ・ダンスなど独特の文化を持ち、誇り高い民族性が感じられます。島の周囲は、サンゴ礁に囲まれ、海岸線は発達したマングローブ林に覆われ、緑が美しく、非常に自然が豊かです。ヤップの人々は航海術に優れ、有史以前から、カヌーに乗って我が国に航海してきたとされます。沖縄海洋博の際は、ヤップから沖縄までカヌーで渡り、昔の航海を再現しました。こんなヤップの島々の文化や特色ある海中生物を紹介します。
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村ごとにある集会場 |
ストーン・バンクの石貨 |
昔ながらのいでたちの酋長 |
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伝統的なヤップ・ダンス |
民族衣装の人々 |
ヤップの帆走カヌー |
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ベニシオマネキ |
マングローブ林の水路 |
ウミショウブ |
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フタスジリュウキュウスズメダイとキイロサンゴハゼ |
穴から顔を出すモンツキカエルウオ |
岩に擬態するエンマゴチ |
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オレンジフィンアネモネフィッシュ |
ナンヨウマンタ |
サンゴを食べるハクテンカタギ |
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◆ 海の一言 :『マンタ』 |
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エイの仲間で最大になるオニイトマキエイは、海外ではスペイン語で広げた大きな「毛布」を意味する「マンタ」と呼ばれ、中には胸鰭の差し渡し(体盤幅)が8mに及ぶものもいます。大型ながらプランクトン食で、胸鰭が変化した頭鰭(とうき)と呼ばれる独特の鰭が一対あり、餌を取り込む際に広げます。しかし、急いで泳ぐ時は糸巻きのように丸められるところから「イトマキエイ」です。世界の海に「マンタ」と呼ばれるイトマキエイの仲間は多く、最近の研究でオニイトマキエイとナンヨウマンタが別種として分けられ、他にイトマキエイ、ヒメイトマキエイ、などがいます。 |
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海の写真のボルボックス © 中村庸夫 無断転載を禁止します。 |