2012年7月のテーマ写真館




 《 汽水魚 》


河口など淡水と海水が混じりあう箇所の汽水域に出入りする魚です。汽水の河口域の海と河川を往来する魚で、大部分は海水魚の内、淡水への耐性を持つようになったものです。汽水域に定着する種、海水域に生息し、汽水域にも侵入するもの、幼魚期のみ汽水域で生活するもの、淡水域まで侵入するものなどさまざまです。内湾の河口に見られる種が多く、馴染みのある魚が多いです。


スズキ

テッポウウオ

コトヒキ


マハゼ

クサフグ

クサフグの産卵


ボラ

ゴマフエダイ

ヌマガレイ


サヨリ

アカエイ

ヒメハゼ


ミドリフグ

マルタ

アカメ


スミゾメスズメダイ

アベハゼ

オキフエダイ


 ◆ 海の一言 :『汽水域』


汽水域は河川や潮湖沼および沿海などの水域のうち、淡水と海水が混ざった汽水(Brackish water)が占める部分です。「汽」は「水気を帯びた」という意味を持ち、「汽水」は淡水と海水が混在した状態の液体を指します。一般に川が海に淡水を注ぎ入れている河口部で、海水とぶつかり合う部分です。海水面は潮の干満によって変動するため、満潮時には海水が河川のかなり上流までさかのぼり、干潮時には淡水が河口付近まで流れ込みます。そのため、汽水域の場所は時間と共に移動します。温帯では多くの場合汽水域にヨシなどが生え、干潟が形成され、亜熱帯から熱帯ではマングローブ林の干潟ができます。

マングローブ林の河口

河口の干潟



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