2011年12月のテーマ写真館




 《 魚の口と歯 》


魚たちは、自分が餌として食べる生物を捕らえやすいように、さまざまな口の構造やいろいろな歯を持っています。
●体は大きく、大きな口を持ちますが、鋭い大きな歯は持たず、小さなプランクトンを食べるジンベエザメやオニイトマキエイ
●堅いサンゴをガリガリとかじりとって食べるアオブダイの仲間の固くて鋭い歯
●サザエやフジツボを噛み潰して食べるイシダイやネコザメの堅くて強い歯
●スポイト状にプランクトンを吸い込んで食べるタツノオトシゴやシードラゴンのストローのような口
●大きな生物の肉を噛み切るホホジロザメの鋭い歯
●ヌルヌルした他の魚を捕らえるキアンコウの細かくたくさんの歯
●サンゴの狭い間のカニなどが捕らえやすいフエヤッコダイやハシナガチョウチョウウオの細長い口


ホホジロザメ

ホホジロザメの歯の骨格標本

ジンベエザメ


ナンヨウマンタ

シロワニ

シロワニの歯の骨格標本


シノノメサカタザメ

シノノメサカタザメの歯の骨格標本

ムカシオオホホジロザメ(カルカロドンメガロドン)の歯の模型


ネコザメの仲間

ヨシキリザメの歯の骨格標本

マンボウ


メガネモチノウオ

コクテンフグ

カンムリブダイ


クエ

ヤギシリカジカ

コブダイ


オオカミウオ

トラウツボ

ピラニア


ウィーディーシードラゴン

イバラタツ

ユカタハタ


モンガラカワハギ

ハシナガチョウチョウウオ

メイタガレイ


オオフエヤッコダイ

ヒゲハギ

シロザケ


ゾウギンザメの仲間

コンゴウフグ

キアンコウ


 ◆ 海の一言 :『ペンギン』


「ペンギン」の語源となったのは、北半球にいた飛べない大きな鳥、オオウミガラスで、ケルト人船乗りは頭に見られる白い斑点から「白い頭」という意味の「ペン・グウィン」:pen-gwynなどと呼んだそうです。その後、フランス人の探検家、ジャック・カルティエによって1534年にオオウミガラスが「発見」され、種として記載された時、ラテン語で「太った鳥」という意味がある penguinusという属名があてられ、英語のペンギンもこの変形とされます。その頃、ヴァスコ・ダ・ガマによってアフリカ南端で本来のペンギン、ケープペンギンが発見され、ポルトガルやスペインの船乗りはスペイン語の「太っちょ」を表す「ペングウィーゴ」:penguigoと呼んだそうです。元祖ペンギンのオオウミガラスは、発見当初は数百万羽もいたとされますが、卵や羽毛を狙って殺され、1844年6月、最後の2羽が捕獲されて絶滅し、南半球の「太っちょ」たちにその名が引き継がれたのです。

アデリーペンギン

コウテイペンギン

ウミガラス



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