2011年4月のテーマ写真館




 《 風で動く乗り物 》


風を動力とする乗り物の代表は水面を走る『ヨット』ですが、砂浜や平らな砂漠を走る『ランド・ヨット』、アイススケートのような刃を付け、氷の上を走る『アイス・ヨット』、平らな地面の上を走る、ウインド・サーフィンのような『スピード・セイル』、など風を動力としたスポーツがたくさんあります。こうした乗り物は、風に押されて走るのではなく、飛行機の翼のように帆に沿って風を流し、揚力を発生させて動力とするため、風に対してさかのぼる事も可能です。また、抵抗の少ないアイスヨットでは、風速10mほどの風で、風の横方向に時速100kmものスピードを出す事も可能なのです。


ウィンドサーフィン

アイスヨット

アイスヨット


カタマラン

クルーザー・ヨット

クルーザー・ヨット


スピードセイル

スピンネーカー

ディンギー


トリマラン

ランドヨット

ランドヨット


 ◆ 海の一言 :『海牛』


軟体動物の小さな「ウミウシ」が人気ですが、漢字で「海牛」と書くとジュゴンやマナティーなどの海牛類を表します。海に棲息する草食動物であるところから「海牛」ですが、分類上は牛ではなく、象に近い仲間だそうです。胸鰭の下の脇の下の辺りに乳首があり、子供を抱きかかえるようにして授乳するため。その姿が人魚に思えたのです。その昔、コロンブスに「人魚」と間違えられたのは、カリブ海のアメリカマナティーで、アラブで「人魚」伝説の元となったのはペルシャ湾からインド洋、太平洋にかけて棲息し、沖縄にもいるジュゴンです。

ジュゴン



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。