2010年08月のテーマ写真館




 《 氷に生きる動物達 》


南極海や北極海を始め、寒い氷の海は実は大変豊かな海で、栄養塩類が豊富で、プランクトンが大発生し、それを餌とする魚や、さらにそれらを食べる動物たちの楽園なのです。氷の海は一見厳しい環境に見えますが、棲んでいる動物達は、寒さから身を守るため、分厚い脂肪層や上質の毛皮をまとい、寒さなんか感じず、快適そのもので暮らしています。このまま温室効果ガスが増え続け、温暖化が進むと、氷が減り、こうした動物たちが生活できる快適な環境が無くなってしまい、大問題が起こるのです。

参考文献
「海獣たちの地球」(誠文堂新光社)中村庸夫・著
「七つの海の物語」(データハウス刊)中村庸夫・著



ラッコ

ゴマフアザラシ

ウェッデルアザラシ


ベルーガ

シャチ

イッカク


シロクマ

タテゴトアザラシ

ヒョウアザラシ


カニクイアザラシ

ズキンアザラシ

ワモンアザラシ


ハーバーシール

クラカケアザラシ

ハイイロアザラシ


 ◆ 海の一言 :『氷河』


氷河は文字通り氷の川で、山の上に降り積もった雪が固まり、夏になると融けては冬に再び凍り、だんだん厚く、硬くなって、やがて谷間を下ってくるものです。中には湖に流れ込む氷河や、途中で溶けて水の川になるものもありますが、多くは谷を流れ、やがて氷の川が海へと注ぐのです。こんな氷河は、温暖化による気温の上昇でやせ細り、前面の氷が崩れ落ち、短くなり、海面を上昇させているのです。

グレイシャーベイと客船

崩れる氷河

融ける氷河



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。