2010年04月のテーマ写真館




 《 大人への変身〜魚類編〜 》


「マリン・フォト・ニュース」や、「今月の赤ちゃん」で海の生物の親子の色や形の変化をお届けして来ましたが、ここに魚の大変身をまとめました。
魚たちが親子でこのように大きく変化する理由はいろいろ考えられています。縄張り意識が強い魚の場合は、大人たちに「自分は別の種類です」とアピールして追い払われるのを防ぐ目的もあります。また、弱い子供のうちは毒を持つ魚などに自分を似せている場合もあります。
これが本当に同じ種類の魚の親子だろうか?と疑いたくなるものもたくさんあり、生物の能力の不思議を改めて実感します。

参考文献:「海の擬態」(平凡社)中村庸夫・著
「サンゴ礁と海の生きものたち」(誠文堂新光社)中村庸夫・著
「チョウチョウウオガイドブック」(阪急コミュニケーションズ)中村庸夫・著
「チョウチョウウオの地球」(マリン企画)中村庸夫、荒俣宏・著



アカメの幼魚

イヌザメの幼魚

インドカエルウオの幼魚


アカメの成魚

イヌザメの成魚

インドカエルウオの成魚


オールドウーマンエンジェルフィッシュの幼魚

カンムリベラの幼魚

キイロハギの幼魚


オールドウーマンエンジェルフィッシュの成魚

カンムリベラの成魚

キイロハギの成魚


キングエンジェルフィッシュの幼魚

クラリオンエンジェルフィッシュの幼魚

クロユリハゼの幼魚


キングエンジェルフィッシュの成魚

クラリオンエンジェルフィッシュの成魚

クロユリハゼの成魚


コルテツエンジェルフィッシュの幼魚

サザナミヤッコの幼魚

スミツキベラの幼魚


コルテツエンジェルフィッシュの成魚

サザナミヤッコの成魚

スミツキベラの成魚


チョウハンの幼魚

バラハタの幼魚

ホンソメワケベラの幼魚


チョウハンの成魚

バラハタの成魚

ホンソメワケベラの成魚


ミツボシクロスズメダイの幼魚

ミナミハコフグの幼魚

ミヤケテグリの幼魚


ミツボシクロスズメダイの成魚

ミナミハコフグの成魚

ミヤケテグリの成魚


レザーバスの幼魚

ロクセンヤッコの幼魚

ワヌケヤッコの幼魚


レザーバスの成魚

ロクセンヤッコの成魚

ワヌケヤッコの成魚


 ◆ 海の一言 :『魚の親子』


多くの生物の親子は、子供が誕生した後も親が子供の世話を行ったり、子供が甘えて親離れせずに親に付き添ったりします。ところが魚の場合、浮遊卵を生んでそこに雄が精子を放出して受精させて、後は卵が潮や海流に流され、孵化して運良く成長に適した場所にたどり着ければラッキー、という種類が多いです。また、粘着卵を岩やサンゴに生み付けて、孵化まで卵を守る種類もいます。中には、雄の口の中や育児のうという袋に卵を生み付けて、孵化するまで守ってもらう種類もいます。

ネオンテンジクダイの口内保育

ショートヘッドシーホース

コモンシードラゴン



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。