2009年8月のテーマ写真館




 《 温暖化に苦しむシロクマ(ホッキョクグマ) 》


温暖化の影響を最も大きく受けている生物が地上最大の肉食動物シロクマで、調査によると、シロクマの子供の生存率は44%まで下がったとされます。温暖化の影響で北極海周辺の氷が解け、冬になってもなかなか海が凍らないため、お母さんシロクマが十分な餌が獲れず、子育てに影響しているとされます。
シロクマは凍った海で息つぎのために氷の穴から顔を出すアザラシなどを獲っています。メスは冬から夏前にかけて獲物をとって脂肪をたくわえ、夏や秋はほぼ絶食状態で陸上で過ごし、12月に巣穴にこもり、春先に出産、授乳・子育てをします。しかし、栄養不足の影響で、子育てがままならなくなっているのです。
こうした事から100年以内に絶滅してしまう可能性の高い「危急種」に指定され、このまま温暖化が進行すると、シロクマの絶滅は避けられない状況で、人間にも温暖化の影響でさまざまな災害や困難が待ち受けています。
車のアイドリングのストップ、冷暖房の温度の設定、クールビスの服、冷蔵庫の開け閉め、待機電力の削減、まめに電気を消す、二酸化炭素を吸収する自然環境を守る・・・など私たちにも出来る事はたくさんあります。





 ◆ 海の一言 :『地球温暖化』


地球上で排出される二酸化炭素は熱帯雨林やマングローブ林、海藻、造礁サンゴ、珪藻などによる光合成によって処理され、酸素が発生されますが、産業革命以降、石炭や石油を燃やす活動により、地球生物の処理能力を超えた大量の二酸化炭素など「温室効果ガス」が排出され、そのガスが大気圏上部に溜まり、地球から排出される熱を閉じ込める温室のガラスのような効果を生み、地球表面近くに熱がこもる「地球温暖化」をもたらしているとされます。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。