2009年3月のテーマ写真館




 《 ダイナミックな鯨類のジャンプ 》


クジラやイルカは自然の海においても頻繁にジャンプします。イルカの場合は、急いで移動する際に素早く呼吸するため低くジャンプします。こうした以外にも、体に付いた寄生虫やコバンザメ落す、体の古い皮を剥ぎ取る、落下する時の大きな音で仲間と通信する、自分の領域に入ってきた他の雄に自分の存在を誇示して追い払う、雌に自分のいる場所を知らせる、びっくりして飛び上がる、など時と場合によってさまざまな目的があると考えられています。しかし、海でクジラやイルカを見ていると、楽しさのあまり、遊びで何度も繰り返してジャンプを行なうシーンに何度となく出会いました。こうした、クジラやイルカの習性や、身体能力を生かして水族館などではシャチやイルカのダイナミックなショーを行なっているのです。


ミナミセミクジラのブリーチング

ザトウクジラのブリーチング

コククジラ


ハラジロカマイルカのジャンプ

バンドウイルカのジャンプ

ハシナガイルカのジャンプ


オキゴンドウのジャンプ

マイルカのジャンプ

ハセイルカのジャンプ


シャチの体を回転させながらのジャンプ

お腹を上にしてボールを蹴り上げるジャンプ

豪快に水面に落ちるシャチ


 ◆ 海の一言 :『ブリーチング 〜Breaching〜』


一般的に、人間や動物が跳ぶ、飛び跳ねる、躍動(やくどう)する、跳躍(ちょうやく)する、飛躍(ひやく)する事を、Jump(ジャンプ)と言い表します。イルカの場合も水面から飛び出すことをJump(ジャンプ)と言いますが、大型鯨類であるクジラに限って、海面上に踊り上がり、着水することをBreach , Breachingと言い表します。また、クジラが尾を水面上に持ち上げる事をTail Breachと言い表す事もあります。



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