2008年11月のテーマ写真館





 《 サメ(鮫) 》


古くは、体の大きさに比して目が小さい種類が多い事から「狭目、細目、小目」(サメ)と呼ばれたのではないか?あるいは、サメ肌で知られるように、体表が堅い鱗「楯鱗」(ジュンリン)に覆われ、砂粒状でザラザラしている事から「砂魚、沙魚、鯊魚」(サメ)と呼ばれたのではないか?とされます。近年では、サメの多くが交接器を持ち、体内受精する珍しい生態の魚であることから「魚」偏に「交」わるで「鮫」となったのです。
また古くは、大型サメ類が深くに生息することから「深」(フカ)と呼ばれ、それにサメ類には珍しい生態の、卵胎生、胎生があり、子供が雌の体内から出てくるため、「子供を養う魚」と言う意味で「鱶」(フカ)とも書かれるようになったのです。また、「因幡の白兎」に登場する「鰐」(ワニ)は実は「サメ」で、サメ類は古事記では「和爾」(ワニ)が使われており、山陰地方など日本海側で現在も「ワニ」が多く用いられ「シロワニ」名のサメもいます。英語のshark(シャーク)は古い英語で「がつがつ食う」、「詐欺師、こそ泥」との意味もあるそうです。
サメ類は世界の海に約300種が生息し、日本周辺では122種が確認されています。獰猛で危険な魚として恐れられますが、人間に危害を加えた記録があるのはおよそ30種類とされています。ジンベエザメのように体長20mにもなるものから、僅か15cm位で成熟するコビトザメまで大きさも様々で、主に貝を食べるネコザメ、ヤドカリが好きなトラザメ、小さなプランクトンを食べるジンベエザメやウバザメ、メガマウスザメなどおとなしいサメも多いのです。 海の写真のボルボックスには60種類のサメの写真がストックされています。

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イタチザメ

ジンベエザメ

ジンベエザメ


ガラパゴスシャーク

ツマグロとコバンザメ

シロシュモクザメ


ミツクリザメ

トラフザメ

ノコギリザメ


ネムリブカ

シロボシテンジクザメ

オオセ


ホホジロザメ

ヨシキリザメ

シロワニ


ヨロイザメの肌

ネコザメの鰓(えら)

ネコザメの目


ナヌカザメ

ナヌカザメの卵

ネコザメの仲間の口


 ◆ 海の一言 :『JAWS(ジョーズ)』


映画「ジョーズ」(Jaws) は、「顎」(あご)の意味。スティーヴン・スピルバーグ監督による1975年のアメリカ映画で、ホラー映画、パニック映画の傑作として第48回アカデミー賞で作曲賞、音響賞、編集賞などを受賞した。モデルはホホジロザメ、英名Great White Sharkで、サメ類中最も凶暴で、オットセイやイルカ、他のサメ、マンタなどを襲って食べ、人間に対する攻撃例の一番多い種類。



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