2008年5月のテーマ写真館




 《 クリスマス島(キリバス共和国) 》


ハワイとタヒチとオーストラリアのちょうど間、日付変更線のすぐ西側に赤道をはさんで点在する33の島々からなるのがキリバス共和国で、ギルバート諸島のタラワ環礁に首都があり、人種的にはミクロネシアとポリネシア系が混ざり、人懐っこくてとても明るいです。
クリスマス島はやや東の赤道の北側に浮かび、キリバスの国土全体のおよそ半分を占め、東京都とほぼ同じ面積ですが、人口は2,000人しかいません。浅いラグーンを抱く、昔の勾玉をデフォルメしたようないびつな島で、標高は全体が海面から1〜2mで、規則正しく植えられたヤシの木に覆われます。島の産業はヤシのコプラや製塩とトロピカル・フィッシュの輸出くらいです。
温暖化で国土面積が減少し、海面があと少し上昇すれば国そのものが全て沈んでしまうとされています。ここは地球上に残された数少ない楽園で、ゆったりとした時間が流れ、人々は赤道直下の大自然に身を任せ、高床式の壁も無い藁葺き屋根の家で、自給自足に近い暮らしをしています。


ハシナガイルカがボートに付いて来る

海面からわずかに顔を出したサンゴ礁の島

ヤシの葉を葺いた素朴な家に人々が暮らす


タテジマキンチャクダイは背鰭後端が丸いインド洋・紅海型

グリフィスエンジェルフィッシュ

マルケサンバタフライフィッシュ


ゴールデングレゴリー

ゴールドフレークエンジェルフィッシュ

フレームエンジェルフィッシュ


バートレットアンティアス♀とアススプリットアンティアス

バートレットアンティアス

ハナダイダマシ


 ◆ 海の一言 :『クリスマス島〜Christmas Island:(キリバス共和国)』


太平洋の真ん中、日付変更線のすぐ西側に赤道をはさんで点在するキリバス共和国に属し、島は赤道の北側にあります。インド洋のもう一つのクリスマス島と共に、クリスマスにちなみ、1777年に英国のキャプテン・クックが金星の太陽面通過の観測のため航海中、クリスマス・イブに発見・命名したものです。



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