2007年12月のテーマ写真館 |
《 日本の灯台 》 |
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灯台は岬の先端や港などに設置され、光や電波を発し、霧で視界の悪い時は霧笛を鳴らし、船が自分の位置を知ることが出来るようにしたものです。最古の灯台は、紀元前7世紀にエジプトのナイル河口の寺院の塔上で火を焚いたものと言われます。そして、紀元前279年頃から約19年かけて、アレクサンドリア港前のファロス島に世界の七不思議の一つとされる高さ134mの大灯台が建造されたとされます。日本の現役最古の灯台は兵庫県西宮市にある今津灯台で、1858年に再建されたものが使われています。 |
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犬吠埼灯台(千葉県) |
小湊港灯台(千葉県) |
伊良湖岬灯台(愛知県) |
大王崎灯台(三重県) |
日御碕灯台(島根県) |
叶崎灯台(高知県) |
東辺名崎灯台(沖縄県宮古島) |
禄剛崎灯台(石川県) |
姫崎灯台(新潟県佐渡島) |
宗谷岬灯台(北海道) |
能取岬灯台(北海道網走) |
足摺岬灯台(高知県) |
残波岬灯台(沖縄県本島) |
関崎灯台(大分県) |
灯明台(京都府天橋立) |
◆ 海の一言 :『灯明台(燈明台:とうみょうだい)』 |
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海上から船が見る目印の灯明として、岬の突端や港に近い神社の高台に作られた、油皿に灯心を立てた火や、かがり火を乗せておく台のことです。我が国初の灯明台は紀元664年、天智天皇の時代、朝鮮半島への出兵の後、海防のため壱岐、対馬、筑紫などに防人を配備した際、昼間は狼煙を、夜はかがり火をたいたのが始まりと言われます。また、839年(承和6年)に遣唐使船の帰路の目印として、九州各地の峰で篝火を焚かせたと続日本後記にあるそうです。その後、海運の発達に伴い、各地の海の難所に灯明台が設置されるようになり、1635年(寛永12年)静岡の御前崎に設置されたものは「見尾火灯明台」と呼ばれたと言います。見尾は澪(みお・船の通る水路)を意味し、航路の標識として火を焚く灯明台という意味になります。(参考文献:「海の名前」(東京書籍)中村庸夫・著) |
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