2007年01月のテーマ写真館




 《 港 》


古くから舟は川をさかのぼった場所に着けられ、舟の泊まる場所は「津」、「湊」、「泊」などと呼ばれていました。「津」は水を表す「サンズイ」と、進むという意味合いを表す「聿」を組み合わせたもので、多くは川の渡し場に使われ、また津波と使われるように湾の奥の意味にも使われました。「湊」はいくつかの水路が合流する場所を表し、「泊」は水が浅い事を表し、舟が岸に着けつきやすい所です。現在用いられている「港」は水を示す「サンズイ」と町なかの道をあらわす「巷」を合わせたもので、水上交通の通路、後には水路のある町として、港を表すようになったのです。現在では船が大型化し、港は海岸に多くありますが、ニュー・ヨークはハドソン川に、ロンドンはテムズ川に、パリの港、ルーアンはセーヌ川にあるなど古くから栄えた港は川に作られています。世界三大美港とされる、オーストラリアのシドニー港、アメリカのサンフランシスコ港、ブラジルのリオデジャネイロ港や、我が国の三大美港とされる清水港、神戸港、長崎港はもちろん、世界中の港の写真がそろっております。


清水港外

シドニー港

横浜港


コペンハーゲン旧港

バンクーバー港

アントワープ港


神戸港

名古屋港、名港トリトン橋

横浜港コンテナターミナル


モナコ・モンテカルロ港

ホノルル港

ニューヨーク港


東京港

ベニス

ストックホルム港

ケープタウン

サンフランシスコ

神戸港


 ◆ 海の一言 :『ポート〜Port〜』


港はHarborやPortと表記されますが、ポルトガル第2の都市のポルトはローマ時代から交易の港として栄え、都が置かれ、ラテン語旧名は港を表す「ポルトゥス・カレ」でした。それがやがてポルト(O Porto)となったものです。「カレ」にも古くは港の意味があり、国名は港の「ポルト」と古語の港の「カレ」が組み合わされてポルトガルとなったとされ、まさに、海と港の国なのです。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。