2005年10月のテーマ写真館




 《 南アフリカの海の野生 》


アフリカと言うと、サバンナの陸上動物などに目が向けられますが、南アフリカには南極方面からの寒流とインド洋からの暖流が流れ、アフリカ大陸最南端のアグラス岬やケープタウン南の喜望峰の沖合いでぶつかり合い、栄養塩類が豊かで、たくさんの海洋生物がはぐくまれています。南アフリカ沖合いは世界的な漁場であるばかりかクジラ、イルカ、オットセイ、ペンギンなどさまざまな生物が棲息し、「海の野生王国」とも呼べる所です。珍しい南アフリカの海中と、棲息する南アフリカ固有の海洋生物をご覧ください。


オットセイまでも食べる凶暴なホオジロザメ

ケープペンギン(ミナミアフリカ・ペンギン、ジャッカス・ペンギン、ブラックフッテド・ペンギンとも呼ばれる)

好奇心が旺盛なミナミアフリカ・オットセイ


固有のタイガー・エンジェルフィッシュ

固有のサウスアフリカン・バタフライフィッシュ

固有のオールドウーマン・エンジェルフィッシュ


ケープタウンの名物テーブルマウンテン

大西洋とインド洋を分かつ喜望峰

南極からの寒流の影響を受け巨大なケルプが茂る大西洋側の海中


暖流が流れるインド洋側の海中景観

タイマイと各種の魚が群れ泳ぎ、まるで龍宮城のような景観だ

珍しいエレファントフィッシュ


 ◆ 海の一言 : 『喜望峰〜Cape of Good Hope〜』


1488年に、ポルトガルのバーソロミュー・ディアスが白人として始めて到達し、気象条件が悪いことから「嵐の岬」と呼びました。その後1497年に同じポルトガルのバァスコ・ダ・ガマが喜望峰を回ってインド洋へと進出し、「ポルトガルに希望を与える岬」との事から国王により「喜望峰」と命名されました。「アフリカ大陸最南端」と思われがちですが、実際は喜望峰から東南東へ約150kmの南緯34度49分にあるアグラス岬が最南端です。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。