2005年3月のテーマ写真館




 《 大航海時代 》


13世紀にマルコポーロが中国から帰り、「黄金の国」を伝えた以降、ヨーロッパの探検家達は東洋への航路を切り開こうと大海原に乗り出して行きました。ヴァスコ・ダ・ガマの時代は三角帆の全盛でしたが、コロンブスの時代になると、北欧のコグと呼ばれる帆船の四角い帆とアラブの三角帆が組み合わされ、性能の良い帆船が出来てきました。以降、18世紀まで、多くの冒険家が世界の海に乗り出し、地球上でさまざまな発見をしました。やがて、風に向かっても走れる高性能帆船として生まれたのが全装帆船のクリッパーです。こうした帆船の時代は産業革命で蒸気機関が開発され、蒸気船が進歩する19世紀末まで続きました。


アメリカ大陸の名のもととなったイタリアの探検家、アメリゴ・ヴェスプッチの名の帆船

ヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰回りの航路を発見した船の復元船

18世紀の軍艦をかたどったイタリアのパリヌーロ


大航海時代の帆船を復元したボア・エスペランカ

ダーウインらがガラパゴスの調査に使ったエンデバー号の復元船

映画「ルーツ」でアフリカから黒人奴隷を運んだユニコーン


ドレイクが世界一周を行ったゴールデン・ハインドの復元船

18世紀に建造された帆船捕鯨時代のバルバ・ネグラ

アメリカ独立戦争で大活躍した小型帆船を復元したプロビデンス


帆船時代の近海輸送船を模したアイ・オブ・ザ・ウインド

大航海時代のロシアの全装帆船の復元船、シュタンダート

アメリカ独立戦争当時の戦艦を模したローズ

ガレオン船を模したゴッド・スピード

スペインの無敵艦隊を破った戦列艦ヴィクトリー

18世紀に帆船のスピード記録を作ったカティ・サーク

大海原を行く観光丸

勝海舟らがアメリカに渡った咸臨丸の復元船

幕末にオランダで作られ、江戸幕府に使用された観光丸の復元船


 ◆ 海の一言 : 『帆船(はんせん)』


帆船は風を動力にし、帆で風を受けて走る船です。現代の帆船は、日本丸を始め多くの船が船員の洋上教育に使われる練習船です。中には青少年の教育船や海軍の練習船、お客を乗せるクルーズ船などもあります。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。