2004年12月のテーマ写真館




 《 マゼラン海峡 》


マゼラン海峡は、1520年にマゼランが率いる船団が世界一周航海の途中、南米南端のパタゴニア地方に発見した大西洋と太平洋を結ぶ約600キロの海峡です。海峡を夜通過する際、沿岸で現住のヤーガン族が焚いていたたくさんの焚き火を見て、マゼランが「火」を意味するフェゴ島と名付けた島と、南米大陸の間に位置します。周囲にはたくさんの氷河が流れ込み、一年を通して冷たい西からの強風が吹くことで知られています。更に南にはチャールズ・ダーウィンが乗船するビーグル号が発見したビーグル水道や更に南の外れには船乗りたちに恐れられるホーン島のホーン岬があります。


ビーグル水道に流れ込むベンティ・スクエロ・イタリア氷河

パタゴニアの山々の間を流れる氷河

壮大な規模のエストロ・アジア氷河


マゼランの名がつけられたマゼランペンギンがそこここに見られる

フェゴ島に浮かぶラゴ・ブランコ

船乗りから恐れられている海の難所、ホーン岬


南米大陸最南端の街、プンタアレナスに立つマゼランの像

海の難所で難破した昔の帆船

プンタアレナスの浜辺の漁船


我が国に輸出され、タラバガニとして売られるキングクラブ

足の踏み場も無いほど海底に群れるスノークラブ

キングクラブを持つチリの漁師


 ◆ 海の一言 : 『マゼラン海峡』


マゼラン自身がこの海峡を発見した時は、その日の聖人に因み、「トドス・ロス・サントス海峡」と名付けましたが、後に彼の功績をたたえ、マゼラン海峡と呼ぶようになりました。



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