2004年7月のテーマ写真館



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 《 パタゴニア 》


南米大陸の南極大陸に近い、チリとアルゼンチンにまたがる寒冷で風が強く乾燥した地域をパタゴニアと呼んでいます。今回は、パタゴニアを代表するバルデス半島を取材しました。陸地は不毛に近い乾燥地帯ですが、南極方面からのミネラルが豊かな海流と、ブラジル方面からの暖流が沖合いでぶつかり合うため、海の生物が極めて豊富な海域です。ここには絶滅に瀕したミナミセミクジラや、ミナミゾウアザラシ、オタリア(アシカの仲間)、マゼランペンギンなどの海洋生物が繁殖のため集まってきます。これら生物を狙って、地球の海で最強の生物、シャチが回遊し、砂浜にまで体を乗り上げてゾウアザラシやオタリアを襲います。


オタリアの生まれた直後の子供

オタリアの雌

シーライオンの元になった雄


群れで泳ぐシャチ

海岸のオタリアを狙うシャチ

尾びれでオタリアを叩く


マゼランペンギンの群れ

ミナミゾウアザラシの子供とオタリアの子供

ミナミゾウアザラシの成獣


マゼランペンギンを見る観光客

海岸に迫る砂丘

崖の下のオタリアのコロニー


 ◆ 海の一言 : 『パタゴニア』


初めて世界一周を成し遂げたスペインのマゼランが原住インディオの住むパタゴニアを発見しました。マゼランがここで足の大きな現住の人々を見て「大きな足の人々」と言う意味でパタゴニアと名付けたのです。



海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。