2025年9月のテーマ写真館 |
《 北の海の食用魚介類 》 |
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我が国では、北から南下してくる寒流の親潮の影響を受ける海域に分布しています。犬吠埼と能登半島以北も寒流の勢力が強い海域に入り、棲息する魚類などの一部は寒海性魚類や冷水性魚類(cold water fish)と呼ばれます。これらの魚は年間を通じて表面水温が12〜13℃前後、またはそれよりも低い環境で育ち、サケ、マス、タラ、ニシン、ホッケやカジカ類、ゲンゲ類、多くのカレイ類、などがその代表です。寒流から豊かな栄養塩類や溶存酸素が補給され、植物プランクトンが多く、海洋生態系の一次生産性が増えるため、コンブなどの海藻やミズダコ、タラバガニ、ケガニ、ハナサキガニなどカニ類も豊富です。 |
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カラフトマス |
タラバガニ |
ミズダコ |
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コマイ |
シロザケ |
マダラ |
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ヤナギノマイ |
ババガレイ(ナメタガレイ) |
ホッケ |
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ニシン |
マスノスケ(キングサーモン) |
スケトウダラ |
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キタノホッケ(シマホッケ) |
ハナサキガニ |
オヒョウ |
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ノロゲンゲ |
カズノコ(ニシンの卵) |
イクラ(シロザケの卵) |
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エゾメバル |
クロメヌケ(アオゾイ) |
クロソイ |
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トクビレ(ハッカク) |
ケガニ |
オニカジカ |
◆ 海の一言 :『鳴門』 |
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四国の北東端にある大毛島孫崎(徳島県鳴門市)と淡路島門崎(兵庫県南あわじ市)との間に位置する海峡の事です。瀬戸内海の播磨灘と太平洋の紀伊水道を結ぶ海峡で、名前は孫崎と淡路島の門崎との間にある狭い海峡を勢いよく流れる潮流に由来し「鳴門」といいます。「鳴」は水流の轟音で、「門」は「入り口」を意味し、渦潮の轟音が鳴る瀬戸(迫門、狭門、湍門)の意です。近世以前は「鳴戸」の表記も見られましたが、近代以降は「鳴門」が主流です。魚肉のすり身を巻いて作る渦巻状の模様が断面にできるかまぼこの一種を鳴門巻き、と呼び鳴門の渦潮にちなみます。 |
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なると |
鳴門の渦潮 |
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