2025年10月のテーマ写真館




 《 荒崎 》


神奈川県三浦半島の真ん中より少し南、横須賀市の相模湾に面したところに荒崎はあります。海浜公園となっており正式には荒崎公園で、一帯に続く岩場の海岸線は荒崎海岸と呼ばれ、その長さは正確には分からないものの何キロにも及びます。公園として駐車場とトイレの設備があるため観光客に人気のスポットで春から夏にかけての週末はBBQ客で賑わい、潮の引くタイミングには磯遊び客が多く訪れ、シュノーケリングも楽しむことができます。西向きの海岸で夕日撮影のメッカとなっており、午後の遅い時間帯には伊豆半島に沈む夕日と富士山などを撮影に訪れる人も多いです。春から夏の昼間に潮が大きく引く中潮と大潮の日には、満ち潮時に海底だった場所が陸となって現れ、岩の窪みに海水が溜まってできる潮溜まりや浅い潮下帯では多くの生き物を観察することができます。

岩場の海岸と奥に荒崎弁天島

半島のような形の海岸線

潮が引いた岩場


水中に繁茂する海藻

潮溜まりの中の小魚

沖の水中の景色


夕日に映える空と海面

富士山と天城連山のシルエット

月の道


トビ

アオサギ

ウミネコ


台風一過の波とオオミズナギドリ

台風一過の波

少し荒れた時の砕けた波


トンネルの地形

遊歩道から見える景色

海面の反射


半水面の磯の海中

ゲリラ豪雨の半水面

濃霧


干潮

満潮

堆積を繰り返しできた鬼の洗濯板


潮が引いた遠浅の地形

春に岩場を埋め尽くすヒジキ

磯遊び客


 ◆ 海の一言 :『ビーチ・カスプ(Beach cusp)』


海岸で発生するビーチ・カスプは、円弧状のさまざまな大きさの堆積物で構成される海岸線の形成物で、海側の角が尖り、間に小さな湾が出来ます。角は粗い物質で構成され、湾内にはより細かい堆積物が含まれています。世界中の砂・砂利浜で見られ、小石のビーチなどの堆積物が粗い海岸線で最も目立ちます。ほとんどの場合、海岸線に沿って同じサイズと間隔の尖頭が現れる規則的なパターンで発生します。これらの尖頭は、ほとんどの場合、長さは数m程度です。沖から来る波がビーチ・カスプの角に当たると、波が分裂して2方向に分かれるためです。波がカスプに衝突すると速度が遅くなり、海底から巻き上げられた懸濁液からより粗いものが落ちて角に堆積します。




海の写真のボルボックス  © 中村庸夫 無断転載を禁止します。